さて、結果がある程度見えてきたので、“テストをふり返って日記”を書くことにします。
今回鷹匠中学校のテスト対策で、なんと中学2年生の大半の生徒が、得点を伸ばしてきたのです(社会に関してはほとんどの生徒が80点越え!!!)。喜ばしい限りですが、私からすると、取れて当然のテストでした。
というのも、社会にしても国語にしても対策していたものがそっくりそのまま出題されていたからです。ラッキーなテストだったのです。でも子どもたちは「今回めっちゃすごいで!!!」と喜んでいる様子。「それって実力がついたとおもっていいんやろか??」と思っていたときに、「でもなそれは、受験やったら通用せんねんで!!」といった子がいました。
その通り!!!
確かに定期テストで点数取るとこは大事なのですが、何のために定期テストで点数を取っているか考えて欲しいところではあります。兵庫県の受験で必要な内伸点は中学3年生のもの。では、中学1・2年生の定期テストでよい成績を取る必要があるのでしょうか。もちろん、あるのですが。じゃなんで??
中学校3年間で学習する内容を中学3年生の1年間だけで復習するのは不可能だからです。一つの単元を完璧にするのに、毎日2時間勉強して1週間はかかります。数学が18単元。これだけでも18週間(約5ヶ月)かかります。更に英語・理科・社会・国語。とてもじゃないけど、3年生の1年間でなんとかなる話ではありません。1年生のことは1年生のうちに、2年生のことは2年生のうちに完璧にマスターしておかなければならないのです。
「丸暗記でも点数が取れたらいい。」という発想は真の実力をつけません。1年生からの定期テストで1つ1つの単元をしっかりと理解しておかなければ、受験生になったときに困ります。だから、今回のテストのように、丸暗記して高得点がとれた単元は本当は怖いのです。
ここまで読んで、「せっかくいい結果を出してるのに、何で褒めてあげへんの??」と思った人も多いはず。いやいやいや、褒めますよ。最後の最後にちゃんと褒めます。
「中2生!!!!!あんたらは、家でもちゃんと勉強しとってんな!!!!ようがんばった!!!!!」
正直、塾で完璧になるまで暗記させたわけではないんです。「家でちゃんとやっとくねんで。」と言って帰したこともあります。結果を見て、「ちゃんと家でも勉強してんなぁ~。」と思いました。
「絶対点数とるねん。」という強い意志がない限り、家では勉強しません。中2生にはその意志があります。だからこそ、真の実力をつけてほしいと思い、今回は少し厳しくテストの反省をしました。
意志がない子は伸びません。逆に、意志がある子は伸ばせます。まだまだあんたらは伸びてくで。次のテスト、たぶん先生の奇跡は続きません(残念ながら、先生あんまり運は持ってないねん…)。でも、きみらには今回の点数をキープしてほしいと思います。この2ヶ月、3年生は部活引退するからがんばらなあかんし、最後の夏休みやから遊びたいし、わかるよ、その気持ち。でもね、ちょっとは来年を意識してがんばろうぜ。英語もがんばろうぜ。
途中から 中2生へのお手紙になってしまいました。と言うことで、次回は中1生にお手紙を書きます。
面白いくらいに学年のカラーって出ますよね。笑
6月30日水曜日 インフィニティあのね日記 松本飛鳥