漢字には音と訓の読みがありますが、これらは中国(漢や呉)から漢字を輸入した 際の中国での読み方と、それ以前から日本にあった大和(やまと)言葉をあてた読み 方というのは皆さん習っていると思います。
「山」を「サン」と「やま」と読むのがそれ ですね。
さて、英語にもこの音訓に似たような違いがあるって知ってました?
英語 は 12 世紀と 16 世紀に大きな波に洗われます。
ノルマン征服とルネサンスです。
前者ではフランス語、後者ではラテン語の言葉たちが英語に流入します。
The fight was brought to an end. と The conflict was terminated. はどちらも「戦いは終 わった」という意味ですが、二つの文を比べると前の文より後ろの文の方が堅い気 がしませんか。
前の文は古来からあった英語、後ろの文は流入したラテン語由来の 言葉が使われています。
日本語でも「戦いは終わった」と漢語を使った「紛争は終結 した」とでは文の堅苦しさが違いますよね。
異なる言語でも似たような感覚が生ま れるのって何か不思議。
長峰中マスター教室 教室長:古田芳郎