英語の授業をしていると必ず受ける質問に「どうしてこの単語はこう読むの?ローマ字みたいに読めばいいのに!」というものがあります。
なるほどローマ字風に読めればそりゃ楽だよねえ。
そうは言ってもローマ字は日本で生まれた(最初のものは桃山時代!にイエズス会が作った)ものなので、それを英語圏の人々に押しつ
ける訳にもいきません。
ところが実は、大昔には英語の発音はそのローマ字読みに似ていたのです。
15 世紀頃までの英語では、time はティーメ、home はホーメ、name はナーメという発音だったそうです。
諸説を詳しくは書けませんが、その後長母音が二重母音に変わっていく「大母音推移」というものを経て、今の発音になっていったということです。
何で変えたんだよ!というみんなの嘆きが聴こえるようですが仕方ありません。
心の中でぶつぶつローマ字読みしてでも、しっかり単語は覚えましょう…。