「どこやらに藁(わら)焼くにほひ十三夜」
先日こんな俳句を偶然見かけました。
田舎育ちの私には本当に藁の焦げる匂いまでしそうな情景が浮かんできますが、都会っ子たちにはどうでしょうか。
中秋の名月を先般仰いだ人も多いかと思いますが、旧暦九月十三夜の月も古来より愛されてきた名月です。
今年は十月九日の月がこれにあたります。
中学生はちょうど中間考査を終えている頃ですね。
この月は実りの秋らしく豆名月とか栗名月とも言われています。
もしお天気に恵まれたなら、食欲の秋ばかりではなく、「雲きえし秋のなかばの空よりも月は今宵ぞ名におへりける」と西行法師が詠んだその感慨をしのびつつ、息抜きがてら十三夜の月を仰いでみてはいかが、、、
美しい月に感化されて、なにかもの思う心でも湧きあがったならせっかくの秋の夜長、ちょっと背伸びした本でも読んでみませんか。
10月6日木曜日 長峰中マスター教室 古田 芳朗