一生懸命 VS 用意周到

『なんでおまえはあんなことしたんや?』

高 3 の秋。

体育祭後、体育の先生 通称トヨさんに体育教官室に呼び出されそう聞かれました。

理由は、先生(僕)が平 和【戦争反対!】と書かれた紙を周りに見せながら走ったからです。

この理由 には理由があります。

当時の先生(僕)のクラスはいわゆる男クラで女子が 4 人だけ。

競技の一つである男女混合リレーでは、女子の走るべき場所で学校の先生が代 走として走っていました。

先生(僕)の一つ前は、化学の先生通称ハッチ。

当時で 50 歳ぐらいでしたが、4 番手でバトンをもらうと元陸上部の脚力はそこからごぼ う抜き。

余裕で先生(僕)に先頭でバトンパス!・・・のはずだったのですが、脚が もつれて直前にハッチが転倒!次々と抜かれ、テンぱるハッチ。

ようやく先生(僕)の元に辿り着き、バトンと一緒にポケットから A4 の紙が手渡される。

「これ持っ て走れ。ビリの時用に保険で準備してたんや。」

ハッチの言い分も非常によくわ かりますが、体育祭でふざけて『走る』のは確かに NG だったかな~。

 

烏帽子中マスター教室長:谷良太

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