「このケーキやばい!」
皆さんはこの表現をどのように捉えたでしょうか?!
否定も肯定もせず、近年この“やばい”という形容詞の使用方法に変化が起こっています。
本来“やばい”とは、「あぶない。つごうが悪い。」という否定的な意味を有する表現ですが、若い世代を中心に、『すばらしい。魅力的である。』という肯定的な意味で使用されることが多くなりました。
上記の例もこの一文だけでは、「このケーキまずい!」なのか『このケーキおいしい!』なのかは判断し難い。
言葉は変化していくもの。この言葉を使用すること自体は否定しませんが、語彙力の低下の原因にならないように注意しましょうね。
中2が学習する清少納言の枕草子。
現代っ子が口語訳するとこんなことになったりして!?
~春は明け方(がやばい)~、
~蛍がやばいくらい飛び交っているのがやばい~、
~雁などが列を作ってとても小さく見えるのはとてもやばい~、
~昼になり、寒さが段々緩んでいくと、火桶の火も白い灰ばかりになってやばい~
烏帽子中マスター教室長・浜脇中マスター教室長 :谷良太