新学期スタートしました。
前も書いたのですが、実力テスト(1・2年生にとっては、課題テスト)が終わった今日からが私にとっては新学期。
始まったばかりだけど、なんと1か月後には中間テストがやってくるのです。
そう考えたら、あんまりゆっくりしてられないなぁ…
でも子供たちはまだなんとなく夏休み気分…
小学生の授業が終わるころ、外が薄暗くなってきました。
秋はそこまで来てるかな。
秋の訪れとともに、受験生が受験生らしくなってきました。
とある男の子のお話。
1学期
彼は、「俺さ、最初は結構成績上がっててんけど、最近落ちっぱなしやわ。」といいます。私は「確かに。」と思います。そして「そりゃそうやわ。」とも思います。
解けなさそうな問題があれば、「どうせできんし。」とか「無理。」とか決めつけて解こうとしない。テンションが一度下がると、そのまま得意な科目であっても全く考えようとしない。だから私は、「そりゃそうやわ。」と思います。もちろん、口では彼を励ましてはいましたが。
そんな彼が、今日、残って勉強をして帰りました。
普通やん。
うちの教室なら残って勉強して帰るなんて毎日誰かがやっていることですから。本当に普通のことなんです。でも、彼にとっては普通じゃなかった。
彼は英語が得意です。英語の授業では、難しいプリントを渡します。一人で辛抱して解くにはちょっと厳しいプリントです。長文問題も含まれているし、文法の問題も難しいものばかり。
私は、そのプリントを彼に渡したときに、ちょっとだけ「しまった。」と後悔します。
得意な英語で解けない問題があったら、テンション下がるかもなぁ。テンション下がらなかったらいいけど。
しばらくしたら、彼が自分の席の前の子(その男の子は英語が苦手なので簡単なレベルのプリントをやっていたのですが…)に英語を教えていました。
あっ、プリント難しくて投げ出したな。
しばらく見ていたら、なんか様子が違う。だから、「○○、自分のプリント終わったん??」と聞いてみました。「えっ、まだ。採点待ち。待ってる間暇やからさ。」という返事。
ほほぅ。なんかいつもとちがう。
というのも、英語のプリントがおわった人から、社会と国語のプリントに取り掛かり、それが終わっていなければ、今日は帰れないというノルマがあったからです。
あっ、そういうことか。国語と社会やりたくないから、教えてあげてたことを口実に、国語と社会をやらずに帰る気やな。
英語の直しが終わったのが授業が終わる10分前。
絶対ごまかして帰るやん。
その10分後、私はさっきまでの自分を責めたくなります。
彼は残って国語をやって帰ったのです。私はそれをいつもみたいに強制はしなかったし、そして彼は居残りをしなければいけないことに、全く文句を言わなかった。彼が自主的に残って帰るなんて、今までありえなかった。
彼が変わった。彼のスイッチがオンになった瞬間を見てしまって、今日は本当にうれしい1日になりました。もうすぐ「受験」らしい季節がやってきますね。
9月2日木曜日 インフィニティあのね日記 松本飛鳥