【教えて!友田先生】友田式暗記術

 今となってはむかしのことですが、私が受験のときに悩んでいたのは、なんとなくわかったと思っても言葉にして説明することができない、覚えたかなと思ってもすぐに何だっけってなってしまうことです。せっかく時間をかけて勉強したのにあの時間はいったい何だったのか…とよく落ち込んでいました。そこでたどり着いた解決策が、「学習の最後に何も見ずにまとめを作ること」です。これが意外と難しいのです。勉強したばかりだから覚えているだろうと思っていても、いざ書こうとしたらなかなか思いだせないのです。そこで、勉強したテキストやノートを見直して、あーそうやったとか言いながらまとめていきます。これでもう覚えたかなと思ったのですが、寝る前にもう一度チェックしてみるとまた忘れてしまっています。(さすがに全部ではない。)そこでさっきのまとめをもう一度見直してから寝ます。そして次の日の朝、さすがに覚えているだろうと頭の中で思いだそうとしてみるとだいたい覚えられていたのです。それでもまだ不安だったのでお昼間にもう一度チェックしてみると今度は完璧に覚えられていました。

 人によって覚えるのにかかる時間は違いますが、時間がかかったとしても完全に覚えられるまで何度も繰り返すしかありません。ただ、そろそろ忘れたかなーっというタイミングでチェックすることが大切です。実は思いだそうとすると、脳内でさまざまな化学反応が起こって記憶を保持する力が高まるそうです。見て覚え直すだけではなく、覚えたことを思いだす作業に学習時間の大半をあてることで、学習効率が最大限に高まります。覚えるのが苦手な人はこのやり方を試してみてください。ひょっとするとできるようになるかもしれませんよ。

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