新学年のスタートで、各学年の教材準備に追われています。
中学1年生の中間考査の国語では「万葉集」や「古今和歌集」などから引用した短歌が出題されていました。
精査のため国語便覧を見て、ふと目に留まった「ちはやぶる」。
特定の言葉を導く枕詞で「神」にかかります。
最近マンガでも大ヒット(海外でも人気らしい)しているのは「ちはやふる」。
あれ?落語などでは清音の「ふる」、競技かるたの読みは濁音の「ぶる」、「万葉集」では清濁両用だったようで、諸説あるようですが、力強い「ぶる」が主流になっていったようです。
どちらでもいいのですね。
有名なのは、「古今和歌集」に収録され、百人一首に選出された超イケメンだった?在原業平の和歌です。
「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」(神様がいた神話の時代でも聞いたことがない、竜田川がこれほど鮮やかな紅色に水をしぼり染めにしている)、
あ!「和歌が面白いのはその背景を知ってからです」ってことか。
教室長:池田良哉