上の子の時はもっと…
おにいちゃんの時はね…
おかあさんたちとの会話でよく耳にします。
比べちゃいけないってわかってるんです。
でもつい出てくるんですよね。
去年はね…
直接子供たちに言うことはあまりないのですが、(たぶん…)
でも頭の中では
去年はこうやったなぁ
去年のこの時期って
と。
去年の中3生は、
クールで現実主義。着実。合理的。他人に厳しい。でも自分にも厳しい。
彼らが私に求めていたのは、指南役。
自分で目標は決めます。そこに行くまでの道も自分で作ります。ただ、もう少し効率よく道をつくれたらいいなと。先生、何かいい方法ないですか??
全部は教えてくれなくてもいいんです。本当に困ったときにそっと手を差し伸べてください。
とこんな感じ。
自分で勉強するようになるまでにさほど時間もかからず。中3生の夏までにはそれぞれが自分で計画をたてて勉強していたと思います。点数に対してハングリー精神たっぷりで、1点でも多く点数を取りたい。そんな思いで勉強していました。
今年は、
お祭り大好き。理想主義。授業は楽しくがモットー。情に厚い。
そんな彼らが私に求めているのは、ドラえもん。
楽して勉強できる方法ないかな。どうしよう。なんかいい方法ない??ドラえもん助けて。
こんな感じ。だから
先生何やったらいいですか??
何の科目がやりたいん??
何の科目をやったほうがいいですか??
こんな会話は当たり前。
それじゃあかん。甘えたらあかん。人に頼ったらあかん。自分で考え。
そうやって言いながら、甘え上手なのび太君にはついついすぐに道具をだしてしまう自分がいて。
そういうときについつい、去年は… と思ってしまう自分がいるのです。
あぁ、お母さんたちも比べる気はないんやなぁ
でもつい出ちゃうんやろなぁ
私なんて3人年子だったから、いつも比べられてた気がします。
突然ですが、今日は記念日なんです。
今日は中1生と中2生の授業日なのに、ほとんどの中3生が自習しにやってきたんです。そして必死で机に向かっているではありませんか。私に「なんか道具出して」なんて言ってくる生徒はいません。キラキラした目で真剣に机に向かって。
なんか、のび太君じゃないみたい。
今日は初めてのドラえもん休閑日。
なんかちょっとさみしい気もするけど
でもやっぱりうれしいそんな記念日になりました。
11月2日水曜日 インフィニティあのね日記 松本飛鳥