もう半年も前のこと。
朝も早くに、携帯がなりました。
母でした。
「○○のおばちゃんなくならした。」
○○のおばちゃんは、同級生のお母さん。
そして、私が中3生の時に通っていた塾の先生。
田舎には、塾があまりなく、そして、塾にはあまり誰も通っていませんでした。
私も塾に通ったのは、中学3年生の1年間だけ。
だから、私にとっての塾の先生は、○○のおばちゃんのイメージがとても強く、そして目標としているのも○○のおばちゃんなのですが。
私は、当時塾でそんなに真面目に勉強しているタイプではなく、
(んー、ちょっと、それとも違うのだけれども)
塾の授業中に友だちとおしゃべりに熱中してよく注意されていました。
素直に謝るタイプでもなく
「えっ、だって、もう終わったっちゃんもん。」
とかなんとか言って、怒られることから逃れようとすることも多々。
たぶん、同じことを今の私に対して言ってきた生徒には
「あんたは、ノルマが終わったら、それでいいん??そんなんやったら、受験なんて到底無理やで。やらなあかんことは沢山あるし、それを探すんが勉強やろ??それができひんようじゃ、成績は上がらんで。」
と1.5倍返しの罵声が返ってきます。
でも、私の塾の先生は、にこにこ笑って
「あら、あすかちゃんにはものたりなかったかな。」といってくれていました。
今考えると、先生はたぶん私の性格よくわかってくれていたんやろうなぁと思います。
いい格好しぃの私なので、やっぱり褒められると、弱い。
そんなことを言われたら、勉強にもどるしかないですよね。
塾が終わったあとも、友だちと先生とたくさんいろんな話をしたのを覚えています。
テレビの話。学校の友だちの話。好きな人の話。先生の旦那さん(○○のおじちゃん=塾の先生)の話、先生の子ども(同級生の男の子)の話。
それが楽しみで、母にお迎えの時間を遅らせてもらってました。
ほんまに優しい先生やったなぁ
生徒のことで悩んだときに先生を思いうかべては
「先生元気かな??今度帰ったら甘いおやつもって、塾に遊びに行ってみよう。たぶん私の悩みを、なんにも言わずに、優しく聞いてくれるやろう。」
と思い。
時間は流れ。
もう、それも無理になっちゃいました。
なんで、もっと早く帰らんかったっちゃろう。
先日久しぶりに実家に帰りました。
先生のところに甘いおやつを持って会いにいってきました。
久しぶりに入った塾はなつかしく、同級生の男の子もおっさんになっていました。
遺影の写真は、昔の先生の優しい笑顔のまんまで、
そこにいるはずの先生がいないのが、やけにさみしかったです。
私の塾の先生は、優しかったです。
私は??
目標は先生。
いつか、こどもたちが大きくなって、塾を思い出したときに
そういや、先生元気かな。
先生今でも優しいかな。
そう思ってくれるといいな。
えっ??無理やって。まぁまぁ、きっと明日は優しいよ。きっとね。
4月20日火曜日 インフィニティあのね日記 松本飛鳥