とりとめもない話

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 先日友人と思い出話をしていたときに、考えたことです。

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 私の幼馴染は、高校生の時にハンドボールでインターハイに行きました。

 インターハイにでるくらいなので、毎日朝も夜もずっときつい練習だったそうです。もちろん、雨の降る日も、夏の暑い日も、毎日毎日とてもハードな練習メニューだったそうです。

 そして、ハンド部の仲間は彼女以外全員特待生。ハンドボールの経験者ばかりで、初めは練習についていくのもしんどかったようです。

 

 彼女が「私さ、一つだけ自慢できることのあるっちゃん。」と言いました。

 「夏のあのきつか練習で、私だけ倒れんかったさ。昔から体力だけは自信のあったけんね。」と照れ笑いをしながら。

 

 私が学生の時は、部活の練習中に先生の断りなく水を飲んだりできませんでした。今は時代が時代なので、そこまで我慢を強いられることはないかもしれません。

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 彼女のハンドボール部でも、休憩時間が来るまでは、水分をとることはできず、みんな我慢していたようです。そしてみんなが倒れていくなか、彼女一人倒れずに部活を続けていたそうです。

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 果たして、彼女一人倒れなかったのは、彼女が単に体力バカなのが理由でしょうか??

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 彼女は話をつづけます。

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 「一人初心者でさ、ルールもわからんかったっちゃんね。練習の動きもわからんし、『どがんしたらみんなに追いつけるっちゃろう』って毎日考えよったと。体力と足の速さには自信のあったけんね、それだけは誰にも負けんごとしようって思いよった。」

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 この話を聞いたときに、彼女が倒れなかった理由を見つけれた気がしました。

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 「練習しんどい、水飲みたい。飲まんやったら倒れるかもしれん。」と思いながら練習していた人と彼女のように、「自分にできることを精一杯がんばろう。」と思いながら練習していた人とどっちがより上達するか。もちろん、後者です。

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 勉強も一緒でまずは何か目標をきめましょう。これだけはゆずれないというものをつくりましょう。ただ時間をつぶすだけの学習方法よりも、より効果のでる学習方法を考えましょう。

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 特に中学3年生のみなさん、「どうしよう、あと〇〇日しかない。落ちたらどうしよう。」と悩んで時間をつぶすより、自分にできる精一杯をやってみてください。きっと、何かが変わってくると思いますよ。

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 最後に、彼女がこの日記を見たときのために。体力バカって言ってごめんなさい。

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 1月26日 月曜日 インフィニティあのね日記 松本飛鳥

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