桜の花がまだ満開だった時分のこと。
出勤している通り道で、小学生の女の子が2人私の方に近寄ってきて、
「はい。」
とお花をさしだしてきました。
ん??
「これくれるん??」
と聞いたら、
一人が
「さっきお花屋さんをはじめたの。いまずっとお花を売ってまわってるの。」
とにっこり笑って言いました。
「じゃ、お金を払わなきゃいけないかな??」
「もうそれで最後だから、サービス。」
「そう、ありがとう。」
私の手の中には、たんぽぽとチューリップ。
私が小さい時のこと従姉妹とおばあちゃんちの近くの公園で、つつじの花びらを摘んで、ままごとをして遊んでいました。すると私よりもちょっと年上くらいの男の子がやってきて、「こらぁ。公園の花ば摘んであそんだらだめ。」と怒って言いました。見ず知らずの人、それも同じ子供に怒られたことが最初は怖くて、逃げたのですが、もう一度かえって謝ったのを思い出しました。
男の子は、「この花は、この辺の人たちが大事に咲かせた花だから。」のようなことを言っていたと思います。
さて、私の手の中のチューリップ。どうみても、どこかのプランターで積んできたと思われるチューリップ。
私は、彼女たちを注意したほうがよかったのか。
でも誰かを喜ばせたい気持ちもわかるし。
なんかうまい方法があったのじゃないか。
こんなときとっさにいい方法が浮かばないことが、くやしい
まだまだ修行が足りんようです。
4月25日月曜日 インフィニティあのね日記 松本飛鳥