まあ、うちの教室にはネガティブな生徒が多いこと。
生:新しいクラスが嫌だ。
松:なんで? 生:なんか、友達ができる気がしない。
松:だれかに話しかけてみた?
生:いや、話しかけてない。
松:なんで? 生:自分のこと、嫌いって思ってそう。
松:昔何かあったん?
生:ない。初めて同じクラスになった。
もう、この辺くらいまでくると、何が何だかわからなくて、笑いがこみあげてくる。
もし話しかけて嫌われたら。もしいじめられたら。もし変な子やと思われたら。などなど そうやってグルグルグルグル頭を悩ませているようで、そんなことで悩むくらいなら、その時間を勉強に回してほしいと思う。
何を不安に思うことがあるのだろうか。うちの生徒はそんな人に嫌われるような子たちじゃない。
でも本人たちからすると、とても深刻な問題らしい。
あー、こういう性格の子たちって受験にむかんのよなー。 落ちたらどうしよう。もし忘れ物したらどうしよう。当日風邪ひいたらどうしよう。 たくさん不安になって、勉強が思うようにはかどらなくなる。 だから、これから私はこの子たちの気持ちの持ち方、考え方を軌道修正しなければならない。 と同時に、そんな繊細な子たちの進路決定は、より時間をかけて行わなければならない。 本人たちが行きたい学校は、その子にとって楽しいのか。その学校に行ってちゃんと3年間通えるのか。その子に合っているのか。 視野を広く、客観的に説明してあげなければならない。
今日はどうやった?楽しかった?友達出来た?って毎日聞いている。
明日は、今日よりも楽しかったよって帰ってきてくれたらいいな。
教室長 松本飛鳥