インフィニティだより Vol.268|2025年11月

Contents

■ 授業スケジュール(2025年11月度)

■ 教えて!友田先生!「自分だけの暗記法を見つけよう!」

■ 六甲個別教室「今、何を学んでいるのかを意識しよう」

■ 鷹匠中マスター教室「教育者に必要なもの」

■ 長峰中マスター教室「2学期テストに向けて」

1休校日
2休校日
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8休校日
9休校日
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12鷹匠中テスト対策ウィーク 〜20(木)
上野中テスト対策ウィーク 〜20(木)
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15休校日
16休校日
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19長峰中テスト対策ウィーク 〜26(水)
20
2111月度平常授業終了
22休校日
23休校日
2412月度平常授業開始
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29休校日
30休校日

2025年度(2025年4月〜2026年3月)の年間スケジュールはこちらからご確認いただけます。

自分だけの暗記法をみつけよう!

 みなさん、せっかく勉強したのに覚えてない…とか英単語を覚えるのにやたらに時間がかかるといったことはありませんか?暗記が得意になれば、今まで以上に勉強量を増やすことができ、復習にかける時間も減らすことができます。そこで今回のテーマは、「暗記のやり方」についてです。

■エビングハウスの忘却曲線

 まずは「暗記のやり方」の前に「エビングハウスの忘却曲線」についてお話をしておきます。これはドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが、人間の記憶について研究した結果、提唱された考え方で、学習後に時間の経過とともに記憶は急激に失われるというないようです。実際には20分後には約42%、1時間後には約56%、1日後には約74%を忘却してしまいます。つまり、何もしなければ1日で大半の記憶が失われてしまうことになります。しかし、計画的な復習を繰り返すことで記憶は定着し、忘れる速度を遅くすることができるとされています。だから、記憶を定着させる上で一番大切なことは、「復習をする」ことです。

■読む、見る、書くだけではなく、「思い出すこと」が大切。

 一般的には「読む・見る・書く」の3つをやれば覚えられると言いますが、先生は、この3つだけではなく、「思い出す」ことの方が大切です。当たり前のことですが、覚えられたかどうかは、見ている時にわかるのではなく、見ていない時にチェックをして、はじめて暗記ができたかどうかがわかるものです。だから読む・見る・書くの3つをひたすら繰り返すことよりも、覚えられたかどうかを何度もチェックすること、つまり「思い出すこと」のほうが大切なのです。

■何も見ずに、白紙にまとめを作ってみること。

 理科、社会の暗記でよく使うのがこの方法です。これは主に授業後の復習に使うと効果的です。白紙にまとめを作るときに、板書では何が書いてあったか、先生が言っていた大事なことは何かを書いてみましょう。意外と覚えていないことに、はじめはびっくりすると思います。わからなかったところはすぐにチェックしておきましょう。

■ふとした時に覚えているかどうか、思い出してみること。

 暗記は思い出すことなので、どこでもできます。歩いているとき、お風呂に入っているとき、布団に入って寝ようとするとき。ちょっと思い出してみようとすることが記憶につながります。

 もちろん暗記のやり方に絶対はありません。大切なことは、自分に合った勉強のやり方を見つけることです。今の勉強のやり方を工夫してみることも考えてみてくださいね。

今、何を学んでいるのかを意識しよう

新しい単元を習うとき、
「今、自分は何を学んでいるんだろう?」と意識してみることがとても大切です。

最近、授業をしていて生徒のみんなを見ていると、
この“意識する力”が大きな差を生むなぁと感じます。

たとえば中学1年生の英語で出てくる「三人称単数形」。
「主語が三人称単数のときは動詞に s をつける」
「否定文のときは doesn’t」
「疑問文は Does〜?」
と習いますよね。

でも、ここで大事なのは「これまで習ってきたことの続き」だということです。
この単元の前には、“主語が I や You のとき”を学んでいます。
つまり、「I play〜」や「You like〜」の世界から、
「He plays〜」「She likes〜」へと広がっていくわけです。

テストでは、三人称単数の文とそうでない文が混ざって出てきます。
だから「とりあえず動詞に s をつけるんだね」で終わらせずに、
「主語が三人称単数のときは s、それ以外はつけない!」と
切り替えを意識することが大事なんです。

数学でも同じようなことが言えます。
比例の式は y = ax、反比例は y = a/x。
「へぇ〜、違うんだ」で終わらせずに、
「前は y = ax だったけど、今回は y = a/x なんだ」と
これまでの学びとのつながりを意識すると、理解がぐっと深まります。

授業を受けるときって、つい受け身になってしまうものですが、
「今、自分は何を学んでいるのか」を意識して机に向かうと、
知識が整理されて、頭にも残りやすくなります。

もちろん、教える側としても
「今、私たちはこれを学んでいるんだよ」という視点を大切にしながら、
一緒に授業を作っていきたいと思っています。


六甲個別教室からのお知らせ

◆ 期末テスト対策について

 11月は各中学校で定期テストが予定されています。

 テスト対策ウィークは、1週間前からスタートします。詳細は、追ってご連絡いたします。

◆ 個別面談について

今年度より、六甲個別教室では、随時「個別面談」を受付させていただきます。お子さまの学習や進路等でお困りのことがありましたら、そのタイミングで個別面談をお申し込みいただけると幸いです。ご希望の日時をLINEにて、複数お知らせいただければ日時調整をいたします。

・曜日は原則として平日の月曜日〜金曜日とさせていただきますが、土曜日・日曜日でもご対応可能です。

・時間は授業時間帯の17:00〜21:40は、ご対応が難しいですが、午前中や授業終了後でもご対応可能です。

・教室へお越しいただくことが難しい方は、ビデオ通話や電話でお話しをさせていただくことも可能です。

教育者に必要なもの

先日、鷹匠中学校の体育祭のようなもの(!?)を見に行った。久しぶりの学校行事に胸を弾ませながら、鷹匠中へ向かう。

中学2年生のクラス対抗リレーと学年合唱、そして中学3年生のクラス対抗リレーを見てきた。

中学3年生のリレーでは、各クラスの担任の先生が大きくガッツポーズをしたり、膝をついて悔しがったりと、生徒と同じように感情をむき出しにしていた。
負けたクラスの担任が「もう1回やろう!もう1回やったら、うちが勝つから!」と言うと、勝ったクラスの担任が「誰がもう1回走れるんですか。みんな全力でやり切って、もう走れませんよ」と返す。
「いや〜、悔しい〜!」と笑いながら言うそのやり取りがほほえましく、「こんな先生たちなら我が子をお願いしたいな」と感じた。

少し前の話になるが、ある保護者の方からクレームのようなものを受けたことがある。
「先生、うちの子のこと嫌いですよね?」という内容だった。

そのとき、私はすでに15年以上この仕事を続けていたが、その言葉を聞いて初めて気づいた。
――「生徒のことを“好き”“嫌い”と感じることなんてあるのだろうか?」と。

私は生徒を女子だから、男子だから、賢いから、そうでないからという理由で区別することはある(指導のパターンや声かけの仕方を変えるためだ)。
だが、差別することはない。
私の話をなかなか聞かない子もいれば、びっくりするほど私の指導に染まる子もいる。
生徒が私を好きでも嫌いでも、私は生徒を「好き」「嫌い」といった感情の対象としては見ていない。
叱るべきときは、どんな生徒であっても叱る。人によって態度を変えることはしない。私の信念に基づいて叱るのだ。

おそらく、その生徒は叱られたことが悔しくて、保護者に「先生に嫌われている」と漏らしたのだろう。結果として、そのようなクレームめいたものをいただいた。
そのとき私は、自分の思いをそのまま保護者に伝えた。
その生徒はその後も通い続け、卒業してからも連絡を取り合う仲である。

さて、話を体育祭に戻そう。
学校の先生たちの姿を見て、「自分のクラスに強い愛着を持っているんだな」と感じた。
学校の先生であれ、塾の先生であれ、私たちは人間だ。生徒一人ひとりを見れば、波長の合う・合わないは当然ある。
けれど、その感覚で生徒を「好き」「嫌い」と判断してはいけない。
その感覚で生徒を避けたり、特別扱いしたりしてもいけない。
私たちは教育のプロである。生徒は誰であっても、平等に指導する。それが当たり前のことだ。

そのうえで、生徒に「愛着」を持って接することこそが、子どもたちを豊かに成長させるのではないか――そんなことを、あの日の体育祭を見ながら考えていた。

さあ、私がいつも愛着をもって接している教室の中学生のみなさん。
期末テストがやってきますよ。
最高のテスト対策を見せてくださいね。


鷹匠中マスター教室からのお知らせ

◆ 期末テスト対策について

 鷹匠中学校では11/19(水)~11/21(金)に2学期期末考査が実施されます。鷹匠中マスターコースの中学生は1週間前の11/12(水)から1週間、定期テスト対策ウィークが始まります。詳細はLINEにて後日お知らせいたします。

2学期テストに向けて

 2学期は体育大会に音楽コンクール、中学2年生はトライやるウィークと多くの学校行事があり、学校の授業が行事の練習に置き換わってしまい、授業の進度は少しゆっくりとしたペースで進んでいます。このままだと思ったよりテスト範囲は少なくなるのかなと思ってしまいそうですが、そうなるとは限りません。テスト直前になって一気に進んで無理やりテスト範囲になるかもしれません。

 あとで焦らなくてもいいように、学校の先生にどこまで進むのかを聞いてみましょう。しっかりと情報収集をして、事前に準備をしておけば直前になって焦ることはなくなります。テスト範囲はどこか?提出物は何があるのか?テスト1週間前になってから確認するのではなく、今のうちに調べておきましょう。

 範囲や提出物が分かれば、今から何をやればいいのかはすぐにわかるはず。社会のノートまとめや英語の1000文ノートなど時間がかかりそうなものは今すぐやり始めること!日々を何となく過ごすのではなく、テストに向けて計画的に過ごすようにしていきましょう!


長峰中マスター教室からのお知らせ

長峰中学校では、11/26(水)、11/27(木)の2日間で2学期期末テストが行われます。そこで、テスト対策ウィークを行います。詳しい概要は下記をご覧ください。

場所:長峰中マスター教室
日程:11/19(水)~11/26(水)
時間:平日19:00~21:30
   土日13:00~16:50

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