インフィニティだより

インフィニティだより Vol.244|2023年11月

Contents

■ 授業スケジュール(2023年11月度)

■ 教えて!友田先生!「わかったつもり」

■ 六甲本部教室「毎日復習すると、、、」

■ 鷹匠中マスター教室「中学準備①「小学6年生が今(年内に)すべきこと」」

■ 長峰中マスター教室「音について少し語っていく」

■ 王子公園教室「ソクラテスの門弟」

1
2
3
4休校日
土曜特訓
5休校日
6
7
8
9
10
11休校日
土曜特訓
12休校日
13鷹匠中 2学期期末テスト対策ウィーク 11/13(月)〜11/21(火)
長峰中 2学期期末テスト対策ウィーク 11/13(月)〜11/21(火)
14上野中 2学期期末テスト対策ウィーク 11/14(水)〜11/23(木)
15
16
17
18休校日
19休校日
20
21
22
23
2411月度平常授業終了
25休校日
26休校日
2712月度平常授業スタート
28
29
30

2023年度(2023年4月~2024年3月)の年間スケジュールはこちらからご確認いただけます。

わかったつもり

 新学習指導要領で中学生に求められている「思考力」

 みなさんは「わかる」とはどういうことだと思いますか?理解することと答えてしまいそうですが、実は違います。理解したことを他人にわかりやすく説明できることが「わかる」という状態です。例えば、テレビですごいなと思った内容を友達に話そうと思っても、上手く伝えられなかったという経験をしたことはありませんか?あたまでわかったと思っていても言葉に上手くできない状態、これが「わかったつもり」です。この状態でテストに挑むと、勉強したはずなのにわからない、あと少しのところまで出てきてるのに、、、となってしまいます。頑張ってテスト勉強をしたのに、テストで点が取れない原因はここにあります。実はこれが一番やっかいなパターンで、そもそも勉強している本人が「わかったつもり」になっていることに気づいていないことが多く、意識して直していかないとなかなか解決しません。どれだけ勉強をしてもそのような状態なのであれば、成績が上がらないのも不思議ではありません。

 勉強をする上で一番大事なことは、本当にわかったかどうかをチェックすることです。間違えた問題の答えを読んだだけで終わりにしていませんか?なぜそうなるのかを他人に説明できますか?わからないといっているお友達に説明してみる。周りに人がいなければ、誰かに教えると思って一人でブツブツ言ってみるのもいいと思います。新しく習ったことがなぜそうなるのかを理解し、説明ができるようにしていくことができるようになればなかなか忘れにくくなりますし、忘れたとしても復習すればすぐに思い出すことができます。「わかったつもり」で終わらない勉強を意識しましょう!

毎日復習すると、、、

 人はすぐに忘れる生き物。前日に勉強したことは次の日には7割の記憶を失います。復習をしなければ1か月後には何も覚えていない状態になっても不思議ではありません。11月末にやって来る期末テストでは、5教科だけではなく、4教科のテストもあるため、テスト前にやらなければいけない勉強量は膨大です。それに学習した内容をほとんど覚えていない状態で焦って勉強をやり始めてもすぐに無理だと気付いてしまい、やる気を失ってしまいます。そうならないために、日ごろから復習をする意識を持ってください。学校で勉強したことをその日に復習をして、学校のワークを解く。そこでわからなかったことがあれば調べたり、先生に聞いたりして理解しておくようにしましょう。そうすれば、テスト直前に焦らずとも提出用ワークは終わっているし、学習内容は忘れずに頭に入っている状態になります。なんだか点数が取れそうな気がしませんか?日頃から復習をするのは初めはしんどいかもしれませんが、慣れればそこまで苦ではないと気付くはずです。そして、その方が楽なことがわかった時にどんどん成績が上がっていきます。まずは今日から始めてみてはどうでしょうか?

塾長 友田大介


六甲本部教室からのお知らせ

□高校受験 土曜特訓
 日程|11/4(土)、11/11(土)
 時間|13:00~16:40
 場所|六甲本部教室
 ※まだ土曜特訓をお申し込みでない方は、こちらよりお申込み下さい。

中学準備①「小学6年生が今(年内に)すべきこと」

 中学準備っていったい何をしたらいいんだろう?と漠然と思われている方も多いかと思います。また、今の時期に中学準備って早くないだろうかと思われるかもしれません。年明け、いろんな塾や教材会社が「中学準備講座」という名のサービスを始めます。多くの場合、それは中学校の予習を指すものです。英語・数学の先取り学習は大切です。慣れない学校生活の中で、勉強に余裕があれば心にゆとりができます。ですので、インフィニティでも、年明けからは中学校の予習を始めます。ただ、中学校の勉強を始める前に土台作りができていなければ、どんだけ予習をたくさん進めていたとしても、なかなか成績アップにはつながらないのです。そこで、この時期に小学6年生がしっかりと学習しておきたいことを挙げてみます。

【算数】
 ・小数・分数の四則計算
 ・図形の面積・体積の求め方
 ・割合
 ・速さ
 ・倍の計算

【社会】
 ・歴史の時代の流れ
 ・日本の都道府県県庁所在地名
 ・世界の国名

【国語】
 ・小学6年間の漢字
 ・文の組み立て
 ・読解問題演習

【理科】
 小5・6の理科の内容の復習

【英語】
 ・簡単な英単語の筆記
 ・フォニックス

 悪い癖ですね。ついあれもこれもやらせてしまいたくなります。ですが、中学生になるとなかなか学習時間の確保が難しいです。さかのぼって復習するまでの余裕はありません。小学校の算数がゆっくりと進んでいる今の間に、少しでも小学校の学習の復習をしておくといいでしょう。インフィニティにお通いの小学校6年生に関しましては、上記の内容の学習も進めていきます。ご家庭でももっとたくさん学習を進めたいという方がいらっしゃいましたら、お勧めは「国語の読解問題演習」です。国語に時間を割けるのも今しかありません。市販の教材を購入し、春までに1冊終わらせる目標を立ててみるのもいいかもしれませんね。

教室長 松本飛鳥


鷹匠中マスター教室からのお知らせ

□鷹匠中 2学期期末テスト対策ウィーク
 11/13(月)~11/21(火)
 ※詳細はLINEにてご連絡いたします。

□高校受験 土曜特訓
 日程|11/4(土)、11/11(土)
 時間|13:00~16:40
 場所|六甲本部教室
 ※まだ土曜特訓をお申し込みでない方は、こちらよりお申込み下さい。

□小学6年生対象
 中学準備講座 第1弾
 算数文章題特訓「割合」
 形式|集団指導
 日程|火曜日(11/14、11/28)
    金曜日(11/17、12/1)
    ※どちらかの曜日をご選択下さい。
 料金|全2回 無料

音について少し語っていく

 そろそろ学校によっては、理科の「光・音・力」を学んでいる頃でしょうか。音響学をほんの少しかじった私としては、火山とか化学とか大きく取り上げられるのに、「音」だけ学習量が少なく、寂しく感じます。といっても「これを学んでどうなんの!?」と感じる生徒の気持ちもわからなくもありません。しかし、「音」こそ様々な音楽シーンに役立っていると声を大にして言いたい。

 例えば、「共鳴」。U型をした、細い道具を2つ並べて、一方を叩いて鳴らすと、何もしていないのにもう一方も鳴ります。これを「共鳴」と言います。このU型の道具は「おんさ」と言うのですが、本来は楽器奏者がピッチ、音程を調整するために使われるものです。通常はラの音が出ます。(今は機械があるのでもう誰も使ってないと思います。)この共鳴現象は同じ音が出る物同士でないと起こりません。なので、教科書や参考書の図解にある2つのおんさは共にラの音が出ます。

 では、これが何の役に立つかと言うと、一つは「スピーカーの置き方」です。部屋に音楽を流したい、という方はスピーカーを持っていると思うのですが、スピーカーは床や机に、直に置くとあまり良い音は得られません。

 スピーカーを机の上に直接置いてしまうと、音楽の低い音(ベースやドラムなど)と机が共鳴して、なんだかもやもやしているように聞こえます。つまり、上記のおんさと同じ現象がここでも起こり得ます。本来はスピーカーをスタンドに乗せて、イスに座った時の耳の高さまで上げると、スッキリした印象になります。(本当に全然違います。)

 その他、弦を一本ピンと張った、「モノコード」という謎の道具が出てきますが、これはギターなど、世界中にある弦楽器のご先祖様です。このモノコードは、中3生が学習する「三平方の定理」を唱えた、ピタゴラスが発明したとされています。彼は数学だけでなく、これを使って音について研究をしていました。ピタゴラスは紀元前6世紀あたりの人ですから、この道具自体はかなり歴史が古いです。ロマンがありますね。

 これ以上語ろうとする長くなりそうなのでここで筆を止めたいのですが、ともかく、中学生物理分野の「音」は他と比べてページ数があまりさかれない割に研究の歴史も長く、自分たちの知らない所で役に立っています。しかも、生物や地学と違って、音は目に見えない物ですから中学生にとってイメージがつきにくいのもわかります。それをなるべく平易に、身近に感じられるよう説明するのが大人の役割なんかな、と思ったりもします。

司馬隆行


長峰中マスター教室からのお知らせ

□長峰中 2学期中間テスト対策ウィーク
 11/13(月)〜11/21(火)

□高校受験 土曜特訓
 日程|11/4(土)、11/11(土)
 時間|13:00~16:40
 場所|六甲本部教室
 ※まだ土曜特訓をお申し込みでない方は、こちらよりお申込み下さい。

□小学6年生対象
 中学準備講座 第1弾
 算数文章題特訓「割合」
 形式|集団指導
 日程|火曜日(11/14、11/28)
    金曜日(11/17、12/1)
    ※どちらかの曜日をご選択下さい。
 料金|全2回 無料

ソクラテスの門弟

 現代私たちが学んでいる学問の多くは近代ヨーロッパで体系化されたものが明治時代に日本に持ち込まれたものに由来すると以前聞いたことがあります。そしてその学問は古代ギリシアで生まれた哲学から派生したものである以上、現在の我々も哲学の祖であるソクラテスの間接的な弟子なのかもしれません。

 ソクラテスはアテナイ(現在のギリシアの首都アテネ)で活動した哲学者として有名ですが彼は著作を残しておらず、その思想は彼の弟子であるプラトンの著作から読み解いていくしかありません。しかしそこから形作られる彼の人物像や思想はかなり興味深いものになっており(おそらく師匠に心酔しきっていた弟子目線だということを差し引いても)、現代の私たちにとって有用なものだと思います。

 古代ギリシアでは何か問題やよくないことが起きた場合、解決のために神の助言、所謂神託を受けるという習慣がありました。その神託でソクラテスは神によって「この世で最も賢い人間」だと言われます。そのような自覚は一切ないソクラテスはあらゆる職業の人と議論を交わし、そして自分がその分野に関して知恵を持っていると思っている人でも全てを知っているわけではないことを知り、自分はそのこと理解しているから「この世で最も賢い人間」なのだと理解したわけです。これがソクラテスの有名な「無知の知」です。

 一方で彼の対になる存在として描かれるのがソフィストたちです。ソフィストとは「知恵ある者」を意味し、古代ギリシアで弁論などを教えていた知識人を指します。彼らの議論はその場で相手を言い負かすことに主眼を置き、詭弁に陥ることも多かったと言われています。その代表格がプロタゴラスという人で彼の思想は有名な「人間は万物の尺度」に象徴されるように人間それぞれに価値判断の基準があり、善悪の判断は相対的なものであるというものです。つまり彼らの行う議論というものは自分の善を一方的に主張してそれを相手に飲ませる、いやむしろ押し付けるものであったわけです。

 もしその個人の信じるものが本当に正しいのであればそれは意味を成すのかもしれませんが、本当の意味で世の中のすべてを正しく判断できる人などいるのでしょうか。ソクラテスは「絶対に正しい善悪の基準は存在するが誰もそこに到達していない」と考えます。そしてそこに到達するために彼がとった方法が議論です。街中で出会った人に論戦をしかけ、相手が答えられなくなるまでそれを続け、ソフィストたちを打ち負かしていく姿は若者を中心に熱狂を生みました(もっとも相手が答えられなくなるまで「なぜ?」を続ける嫌なスタイルだったのでその熱狂と同じかそれ以上の反感も買っていましたが…)。

 後にソクラテスは若者をたぶらかした罪でつかまり死刑を宣告されるので、少々彼はやりすぎたようですが彼の「絶対的に正しいことは存在するが自分はまだそれに到達していない、だから学び続けるし他人に教えを乞う」というスタンスは学問をする人にとって必要なものだと感じます。これは塾生の皆さんだけでなく講師という立場の自分もそうです。皆さんよりちょっと多く生きて多少多くの経験をしているのである程度は皆さんより賢いかもしれませんが、だからといって全てを知っているわけではありません。皆さんが学んでいるのと同様に私も日々学んでいますし、皆さんの姿から学ぶこともあります。

瓜生翔太


王子公園教室からのお知らせ

□中学生復習コース
 英語と数学でなかなか点数が取れないお子様向けにわからなくなった所から徹底的に復習する特別コースをご用意しました。
 形式|個別対応指導
 日程|月曜日、木曜日
    ※自由選択
 時間|19:00〜20:20
 科目|英語・数学
    ※自由選択
 料金|週1日(月4日) 8,640円(税込9,504円)

□上野中 2学期期末テスト対策ウィーク
 11/14(火)~11/23(木)

□高校受験 土曜特訓
 日程|11/4(土)、11/11(土)
 時間|13:00~16:40
 場所|六甲本部教室
 ※まだ土曜特訓をお申し込みでない方は、こちらよりお申込み下さい。

画像 画像