インフィニティだより

インフィニティだより Vol.240|2023年7月

Contents

■ 授業スケジュール(2023年7月度)

■ 教えて!友田先生!「模試の活用方法」

■ 六甲本部教室「夏休み前にやっておくこと!」

■ 鷹匠中マスター教室「テスト対策を終えて」

■ 長峰中マスター教室「どっちになりたい?」

■ 王子公園教室「リベラルアーツ教育」

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2休校日
37月度平常授業スタート
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24夏期講習
25夏期講習
26夏期講習
27夏期講習
28夏期講習
29休校日
30休校日
31夏期講習

2023年度(2023年4月~2024年3月)の年間スケジュールはこちらからご確認いただけます。

模試の活用方法

 8月以降は中学3年生対象の公開会場模試が行われます。せっかく模試を受けるのですから模試を受けて成績を確認してそれで終わりではもったいないですね。そこで模試を受ける意味の確認をしていきましょう。

①「順位」「偏差値」「志望校の合格可能性」を知ろう!

 今の自分の学力が志望校に対して、どれくらいの位置にいるのかを知ることはとても大切です。ただし、あくまでも今回の模試での結果なので、志望校の判定が悪いからといってあきらめるのではなく、どうすればいいかを考えましょう。

②苦手科目、分野を特定し、克服することができる!

 模試の結果には各科目どの分野を間違えているのかが書かれているので、間違いが多かった分野はすぐに復習をしましょう。模試の間違い直しだけではなく、テキストなどで苦手分野まで克服しておくようにしましょう。

③兵庫県の入試形式に慣れよう!

 今のうちから兵庫県の入試問題形式を知っておくことで日々の勉強に役立てていくことができます。

④試験会場の雰囲気に慣れよう!

 入試本番に緊張して実力が出し切れなかったということにならないように、受験会場の雰囲気を体験しておきましょう。

⑤時間配分の練習をしよう!

 できない問題に時間をかけて、できる問題を解く時間がないでは本末転倒です。模試などの実践の場で時間配分の練習をしておきましょう。

夏休み前にやっておくこと!

 期末テストが終わるとほっとして、勉強しなくていいといった気持ちになってしまいがちですが、受験生であるかどうかにかかわらず気を抜いてはいけません。7月と8月でしっかりと目標を決めて勉強で来たかどうかで2学期の成績は大きく変わります。2学期は、学校の行事が多いのにもかかわらず、1学期よりも学習内容が濃く、量も多くなります。そのため、今までと同じように勉強していても成績が横ばいになってしまうということが起こってしまいます。そこで、苦手分野の克服や基礎固めをするのはもちろんですが、2学期の予習も進めておくことが大切です。やらなければいけないことが多くて気がめいってしまいそうですが、しっかりと計画を立てて勉強すれば難しくありません。夏休み前の今のうちにどんな勉強をするのか考えてみましょう。一人ではどうしていいのかわからない人は先生に相談してくださいね!

塾長 友田大介


六甲本部教室からのお知らせ

□7月の平常授業
 7/3(月)~7/21(金)
 8/28(月)~9/1(金)
 ※8月第4週は7月分となります。

□夏期講習
 7/24(月)~8/10(木)
 8/18(金)~8/25(金)
 ※8/11(金)~8/17(木)はお盆休みとなります。

夏期講習の詳細につきましては、こちらのリンクからご確認下さい。
夏期講習2023 六甲本部教室

テスト対策を終えて

 交換日記の生徒コメントをインフィニティだよりにて返事を書くスタイルでお送りします。学年ごとに分けて書いています。どこからどこまでがどの学年か想像しながら読んでみてください。

「今日5時ぐらいにきてめっちゃ勉強したテスト期間しんど」

→気合入ってるよね。入塾した時は自主的に自習に来るタイプの生徒だとは微塵も思ってなかったよ。本当がんばるようになった。

「社会の過去問98点でした。国プはけっこうできたので明日がんばりました。」

→おーっ。98点すごい。文末が気になります。未来の話なの過去の話なの?

「恋を応援してくれる友達は、2,3人しかいない悲しい世界」

→そんなに危険な恋をしているのかい?

「英語と社会よむきうせるぐらいながかった(もんだい)」

→わかりみ。私もあの問題はあまり読む気がしませんでした。

「サイゼリアおいしかったwサイゼってサイゼリアかサイゼリヤかどっちなんでしょう。」

→サイゼリヤらしいです。サイゼリ屋さんって覚えると忘れないって。

「理科の過去問70点だった。100点とりたいなーー。打倒兄!!」

→ここまでよくできるようになったよ。このまま頑張り続けたら兄も越せる!!

「テスト終わったら、今までで一番ダラダラしたるぅー」

→わかる。つれづれなるままにダラダラしたい。

「今日はこの日記をRの背中で書きました。今まで書いた中で一番書きやすかったです。」

→Rの背中は平なのか

「嘉納治五郎 かんじむずい」

→それが書けるなら漢字っていう漢字もかけたよね

「ええ天気やからええ気分♪」

→ほんま。こんないい天気の日になにも7時間耐久勉強なんてしなくても。。。

「約7時間勉強をしました。休日にこんなに集中して勉強できてよかった」

→おうちだとなかなかはかどらないもんね。よかった。

「明日のテストがんばります!!エールをください!!フレーフレー〇〇!!」

→おーついに自分で自分にエールがかけられるようになったか。

「ミカゾキモをまちがえたのできおつけたい。文具のPG5とカベコスペシャルがほしい。」

→ミカゾキモ。。。まだ間違ってるけど大丈夫か。あと、くっつきの「を」も間違ってますよ。

「きらいだった理科がけっこうできておもしろい。国語ちょっとがんばらないといけないな(これが理想だけど現実はやる気がでない)」

→パッと見が嫌いでも学ぶ中で好きになるものもあるよね。学びの中から楽しいを見つけると世界が広がるよ。

「今日は初めて4時間授業をしました。長かったけど楽しかったです。」

→君からこの言葉が聞けるとは。感動。

「つぎはかんじまん点行く」

→次は漢字満点行く。苦手な漢字の勉強も自分で目標を決めて取り組んでいたことを見ていました。鼻から捨てずに頑張っていることがすばらしい。

「先生、この社会のプリントの〇のところがわからないので教えてほしいです!
ふせんしているプリントです。」

→指示の出し方が完璧です。日記に質問を書くくらい頑張っててえらい。

「英語おしえてくださいーーーーーーーーーーーーーー!どうしのとこが分からない」

→英語特訓してわかるようになったかしら?夏休みにもう一度復習していこうね。

「算プやってる時にシャーペンの臭いがした。いい臭いだった☆」

→シャーペンの臭いとは。。。

「てつや」

→徹夜のことかしら。まさかお父さんの名前とかではないよね。徹夜して勉強してみるのも経験値か。自分はやってたけど、おすすめはしません。

「単語をもっと覚えたい。おひるごはんにドリアを食べた」

→毎日日記書いてもらってたら、書くことなくなってご飯のこと書く人でてくるよねー

「じゅくのテストをおぼえることがはやくなった。美術のレタリングがおわった」

→パッと暗記する能力があると強い。あとは持続して覚えておく能力。訓練訓練。

「授業に集中して取り組む方法を教えてください」

→授業中にも言いましたが、小さな目標を毎時間毎時間立てることです。

 テスト対策初めての1年生も、今までより本気で挑んだ2年生も、そして崖っぷち3年生も。みんなおつかれさまでした。テストで点数取りたい!!そういう気持ちをひしひしと感じた1週間でした。刺激的で楽しい1週間になりました。たくさん頑張った人も、ちょこっとだけ頑張った人も、頑張る姿を見せてくれてありがとう。

 みなさんにとっては残念な?うれしい?ニュースになりますが、先生はそれぞれの学年の夏の課題も見つけました。復習も予習もどちらもできるのはこの7月、8月しかありません。力がつくのはここからです。テストが終わって気を抜きたくもなりますが、休んでいる暇はありません。前に進むのみ。

教室長 松本飛鳥


鷹匠中マスター教室からのお知らせ

【夏期講習】

7/24(月)より、夏期講習がスタートします。

夏期講習の詳細については、下記のリンクからご確認下さい。
夏期講習2023 鷹匠中マスター教室

どっちになりたい?

 先日、ツイッターの某英語アカウントで面白いアンケートを見つけました。

 どっちになりたい?

 ①発音は超上手だけど文法めちゃくちゃ
 ②カタカナ発音だけど正しい文法

 ①派の主な理由:

 ・単語だけでも十分伝わる
 ・発音が悪いと上手く伝わらない
 ・文法の方がハードル低いから

 ②派の主な理由

 ・カタカナ発音でも大丈夫
 ・意思疎通がしやすい
 ・読み書きができる

 ①派も②派、同じくらいの数がいて、理由自体もそれぞれ相反しています。

 ちなみに自分は、②派です。文法がめちゃくちゃだと、意思が伝わりにくい、または、逆に相手が伝えたいことを察するのにある程度時間を要するからです。

 留学先の大学では、非ネイティブスピーカーは英語の授業が必修でした。会話や発音を学ぶのだろうかと思いきや、エッセイの書き方や文法の授業がメインで、やや驚いた印象があります。

 初回の授業で「意思疎通をするのに文法はものすごく大事」と先生が力説しており、文法重視の、日本の英語教育を受けてきた自分にとっては不思議な感覚で話を聞いていました。

 ある時、ポルトガルかどこかの出身の女の子から宿題の質問がメッセージで送られ、その文法がめちゃくちゃだったので、まず相手の意思を解読することから始まりました。その時、「あぁ、そういうことね」と文法の大切さをしみじみと感じました。

 いや、確かに、発音も大事です。自分も「え?なんて?」と聞き返されたことが何度もありました。しかし、そういう時は大体、「大丈夫かな?伝わるかな?」っておどおどしながら話す時。自信を持って話せば、たとえ多少カタカナ英語でも伝わります。

 多国籍国家のアメリカでは「色んな音の英語」が飛び交います。英語力も人それぞれ。韓国人が話す英語は韓国語っぽいし、インド人が話す英語はヒンディー語っぽい。(もちろん、発音がめちゃくちゃ上手い非ネイティブもたくさんいます。)私が住んでいたシェアハウスの日本人大家さんもこれでもか、というくらいジャパニーズ・イングリッシュで堂々とアメリカ人と会話していました。そもそも、「発音がきれいか、そうでないか」の基準で会話する人なんていません。

 上記のように、「え?なんて?」って聞き返されることもあるので、やはりある程度、許容範囲内の発音は知っておくべきです。しかし、日本人は発音主義というか、ネイティブスピーカーの、あのスラスラとした英語をかっこいい、正しいと見る傾向にあると思います。だから、帰国子女=ネイティブのような発音=かっこいい、みたいな方程式が勝手に成り立つのでしょう。

 中学に入ると、ひたすら、大量の英単語と英文法を覚えさせられます。読み書きだけなく、会話でも発音と同じくらい文法は大切です。

 一生懸命、英文法を学んだ経験と知識はそれだけでも日本人のアドバンテージだと思います。

司馬隆行


長峰中マスター教室からのお知らせ

7/24(月)~8/25(金)にて夏期講習を開講いたします。

*8/11(金)~8/17(木)は休講

詳細につきましてはこちらのリンクをご参照ください。
夏期講習2023 長峰中マスター教室

ご不明な点がございましたら、遠慮なくご連絡ください。

リベラルアーツ教育

 中1の期末テスト社会の範囲で、教科書ページでは入っていましたが生徒の話によるとギリシアローマと宗教の誕生は出題されないそうです。生徒からしたら少しでも範囲が減るのはうれしいことであり、おそらく宗教は地理でも学習し、聞かれるのはポリスとパルテノン神殿ぐらいしかないギリシアローマは学習内容が少ないということで外れたのだろうと個人的に思います。テストで点数を取るということだけを考えたらそれはそれでいいのですが、個人的にはもやもや感が残ります。というのも「ギリシャ」ではなくあえて「ギリシア」と書いていることからわかるようにかつて大学で西洋古代史研究を少しかじった私からすればこの地域は愛着とこだわりがあり、またその内容も大変示唆に富むものだと確信をもっています。そのような機会は殆どありませんがギリシアローマの古典には学ぶ意義があるのではないかと思っています。

 欧米の教育では「リベラルアーツ」教育が重視されています。「哲学」「宗教」「芸術」「サイエンス」といった分野で、その専門技術ではなくこれらのものがいかにして成立したのかそれはどのような思想なのかを学ぶものです。これらの教育を通して何か生活で役に立つものやお金を稼ぐ手段を手に入れることはありません。そもそもそれらは目的とされていません。これらの学習を通じて人類が長い時間をかけて手に入れてきた知識の結晶を獲得すること、そしてその過程で先人の知恵や思考することの意味及び「思考するということ」を学びます。要するに知的存在としての人間の土台を作るものです。そして先ほどの4分野のうち哲学は古代ギリシアのものからはじまります。欧米の社会や文化はギリシアローマの文化がルネサンスを通じて復活し、それを土台として発展しました。現在の豊かさを支えている近代文明は古代文明なしでは成立しない、だから現在でもその根底にあるソクラテスやプラトンといった古代ギリシアの哲学者の思想について学ばなければならないと考えられているわけです。現代の日本も社会の仕組みや文化などで欧米のものを多く受け入れそれを自分のものにしています。ならば日本でもリベラルアーツ教育をちゃんとしなければ今の豊かさを維持できないのではないでしょうか。

 一つ例を挙げましょう。ジャンルとしては哲学に分類される歴史でギリシアローマのもので最重要視されているのがヘロドトスの『歴史』とトゥキディデスの『戦史』です。皆さんはポピュリズムという言葉を聞いたことがあるでしょうか。政治を特定のエリート層だけが独占していることに反発し、幅広い民衆の支持をえた政治家がその支持を背景に行う政治のことです。アメリカのトランプ元大統領がこれの代名詞としてよく言われていますね。多くの民衆に支持されている人が政治を行うわけですからこれは民主主義の理念と何一つ矛盾しません。しかしこれについて欧米の知的エリート層の多くは批判的な立場をとっています。私が思うにその理由は彼らがトゥキディデスの『戦史』を読んでいるからでしょう。ヘロドトスの『歴史』は民主主義が市民を団結させ大帝国に戦争で勝つ「民主主義の勝利」の物語です。一方トゥキディデスの『戦史』は民主主義を行った結果市民が暴走し国を滅亡寸前においやった「民主主義の敗北」の物語です。大衆の支持を根拠に彼らを喜ばせるための政策をすることが長い目で見るとマイナスの効果があり破滅に追いやってしまうことがある、それを学んでいるから彼らはそのような政治家に対して批判的であったり慎重な立場をとるわけです。という風にリベラルアーツを学んでいれば世の中の流れに一歩踏み込んだ理解が出来るようになりますよ。

瓜生翔太


王子公園教室からのお知らせ

【夏期講習のお知らせ】

 7/24(月)~8/25(金)にて夏期講習を開講いたします。この期間につきましては平常授業がございませんので、ご注意ください。8/11(金)~8/17(木)は休講となります。詳細は下記のリンクよりご確認ください。不明な点がございましたら随時ご連絡お待ちしております。

夏期講習2023 王子公園教室

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