【浜脇】古典を楽しむ一つの方法

 先日高校生が漢文の予習をしていた時の話、その生徒は曾先之の『十八史略』に出てくる孟嘗君(もうしょうくん、人名です)の故事である「鶏鳴狗盗」を読んでいました。それを見ながら途中でそれはこうでそれはこんな意味で、といった話をしていたのですが、どうやら(というか当然でしょうが)その生徒は孟嘗君がどんな人か知らなかったようです。文化人のようなイメージでとらえていたようですがそれだけの人物ではなく内政、外交、軍事あらゆる分野で才能を発揮し、人間的にも器の大きな人で才能さえあればどのような人間でも厚遇した貴公子でした。また自分の容姿を侮辱されたときにその相手がいる村ごと滅ぼして報復する過激さも持ち合わせています。古典の授業で古文や漢文に触れることは多々ありますが、触れるのはほんの一部でその後ろに広がる世界を目にする機会はほぼありません。一方で現代まで伝わっている古典は多くの人に読まれてきたものであり単純に読み物としての面白さも持ち合わせているものが多くあります。その生徒は孟嘗君がどんな人かなんとなく知ったことでその文章の印象が変わったと言っていました。普段日常で触れる機会がなく苦手な人が多い古文もその後ろに広がる世界を知ることで何らかの楽しさを見いだせるのではないでしょうか。

教室長:瓜生翔太


 上で紹介した『十八史略』自体は中国の宋の時代に書かれたものでありそもそも中国語なので内容を知るのは難しいと思います。もし内容が気になるならばそれを基に書かれた陳舜臣の『小説十八史略』がお勧めです。優しい文章で書かれているので高校生でなくても十分読めると思います(実際に瓜生は確か中学生ぐらいのときに読みました)。中国四千年の歴史(十八史略の対象は三千年ぐらいですが)に出てくる個性的な人物や様々なエピソードがまとめられており教養として中国史を楽しむ入門書としても使えるのではないでしょうか。

◆冬期講習会のお知らせ◆
12/24~1/6の期間は平常授業がございませんので、冬期講習へのお申込みお願い致します。
日程:12/26(土)、12/27(日)、1/6(水)の三日間
時間:小・高校生 15:30~17:20
   中学一年生 17:30~19:35
   中学二年生 19:45~21:50
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