インフィニティだより Vol.255|2024年10月

Contents

■ 授業スケジュール(2024年10月度)

■ 教えて!友田先生!「教科書を読んでみよう!」

■ 六甲本部教室「勉強の密度を濃く!」

■ 鷹匠中マスター教室「私が人生で一番口にするであろう言葉」

■ 長峰中マスター教室「説明を読む、読まない?」

■ 王子公園教室「一般人にもできることがある」

1長峰中テスト対策ウィーク 〜10/3(木)
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5休校日
6休校日
英検 2024年度第2回【六甲本部教室】
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12休校日
13休校日
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土曜特訓
20休校日
兵庫Vもし2024年度第2回【中3・公開会場】
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2510月度平常授業終了
26休校日
27休校日
土曜特訓
2811月度平常授業スタート
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2024年度(2024年4月〜2025年3月)の年間スケジュールはこちらからご確認いただけます。

教科書を読んでみよう!

 中学3年生の皆さん!ついに受験において最も重要な2学期がやってきましたね。体育祭に音楽コンクールなど行事が多くてなかなか忙しい日々だと思いますが、受験勉強は進んでいますか?

 今回のインフィニティだよりでは、国語や英語や社会といった文系科目の勉強方法についてお話をしていきたいと思います。

 先生は、文系科目の勉強で一番大事なことは「教科書を何度も読むこと」だと思っています。生徒にも口を酸っぱくして教科書を読むようにと言うのですが、なかなか定着しません。まだよく理解できていないのにすぐに問題を解こうとしてしまいます。特に社会の勉強では、ワークを解きながらわからないところを教科書で探して答えを書くといったやり方をしている生徒をよく見かけます。この勉強のやり方は、時間がかかるにもかかわらずちゃんと覚えられていない効率が悪いのであまりおすすめできません。

 まずは勉強したい範囲の教科書を何度か読んで、ある程度理解ができた後に、問題集を解いていきます。その際にわからなかったところは、調べながら解くのではなく、わからなかったところは飛ばしながら問題を解いてしまいましょう。そして丸付けをして、間違い直しをしていきます。その際に教科書を見直すのですが、何度か教科書を読んでいればどこに何が書いてあるのかがわかるので、調べるにしてもそこまで時間はかかりません。そして、間違い直しが終わったら、間違えた問題だけもう一度解きなおしをして終了です。教科書で始まって、教科書で終わる。教科書を何度も繰り返し読んでいるといろいろな発見があるのに気づくと思います。大体7回教科書を読んだらその単元は十分だと思います。

 これは社会だけではなく、ほとんどの科目でも同じです。成績が伸び悩んでいるなと感じている人はぜひ試してみてください。原点回帰してみるのもいいかもしれませんね。

勉強の密度を濃く!

 2学期は行事が多い時期です。部活に加えて、音楽コンクール、体育祭、文化祭、トライヤル・ウィーク・・・大人も忙しいですが、学生も忙しいです。

 よくある質問が「〇〇と勉強ってどうやって両立するんですか!?」という質問。

 〇〇に入るのは部活でも外での習い事でもなんでも良いのですが、特に部活動と勉強の両立で悩む中学生は多いです。そんな時は「勉強の密度」を濃くしてください。

①体内リズムを整える

 まず、前提として睡眠時間はたっぷり取ってください。適切な睡眠時間は人に取って様々ですから、まずは自分が朝、気持ちよく起きれるような睡眠時間を見つけましょう。そして、朝日の光をしっかり浴びる。これで体内のリズムは整い、頭がすっきりとします。

②勉強スケジュールは立てるな!

 勉強時間を決めるのではなく、自分のノルマを具体的にはっきりと決めてください。

例えば・・・
・英単語30個を1週間続ける
・学校ワークを○ページ進める
・参考書、学校プリントを使って苦手な単元を復習する

 など、なんでも良いです。「とりあえず毎日1時間勉強する!」など時間を決めるのではなく、ノルマ=やるべきことを自分の中で決めてください。時間だけ決めると漫然と時間だけ過ぎていき、「はい、1時間経ったー休憩ー!」となりかねません。

 そうではなく、ある程度の制限時間とノルマを決めてください。制限時間が過ぎてもノルマが終わるまでは机を離れてはいけません。逆にノルマが終われば、その後はダラダラと自由に過ごして良いです。

③学校の授業に全力に取り組む

 学校ワークの課題、小テスト・・・学校の先生から出された課題には全力で取り組んでください。学校の授業も、学校ワークの課題も、小テストの勉強するのも全てテスト対策の範囲内です。この時間を逃すと非常にもったいないです。 

 ある生徒は毎日朝5時に起きて、勉強時間を確保しているそうです。学校ワークもさっさと終わらせて、テスト1週間前に全て終わっている状態でテスト対策に臨んでいます。

 そこまでしろ、とは言いませんが、限られた時間の中でやるべきことを決める。勉強の密度を濃くしていってください。

司馬隆行


六甲本部教室からのお知らせ

◆ 長峰中「2学期中間」テスト対策ウィークについて

・9/26(木)~10/3(木)

◆ 原田中「2学期中間」テスト対策ウィークについて

・9/24(火)~10/1(火)

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・10/19(土) 13:00~16:40

・10/27(日) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

私が人生で一番口にするであろう言葉

 正の字をつけているわけでも、カウンターで数えているわけでもないので、実際にそれが一番であるかは定かではないが、おそらく人生で一番口にする言葉は「ワーク」だろう。娘の名前とか、夫の名前とかそんなロマンチックなことを言いたかったが、娘の名前は今が一番ピークであろうし、旦那の名前は現時点でもさほど口にしない(なお夫婦仲は良好)。最近の流行は、「カミカミしてる?」だが、これも一時のものだと信じたい。

 「ワーク進めてる?」「ワークチェックするよ。」と教室全体に呼びかける、「先週できてなかったワークは?」「ワーク持ってきた?」「ワーク終わってないのに、よくテスト対策にノコノコこれたな。」と個人攻撃も含めると、年に何百回と口にする。今後の人生を考えても、「ワーク」は殿堂入りだと確信している。死ぬまでに一度でいいから、「全員提出ワーク終わってるの!?すごーーーーっ」といい意味の方のワークを口にしてみたい。

 さて、惜しくも僅差で一位になれなかった言葉、それは「復習」である。「この問題先週もやったけど、復習した?」「ちゃんと復習してきた?それでこの点数とは復習の仕方がまちがってるか、復習のタイミングがおかしいわ。」とか。小学生の授業であまり使わない「復習」という言葉。小学生は、ワークで一緒に解いた問題を宿題として出題する、小学生定期テストでテスト範囲に組み込む、長期休暇中の課題に組み込むとこれでもかというほどに、同じ問題を何度も解かせるシステムを作っているからだ。私の性格がよくあらわしていると思う。まあ、しつこい。中学生も同じようなしつこさ満点のシステムを組めないか考えているがまだ完成形には近づかない。今後の課題である。科目数の多さ、個人の能力差の開き、思春期特有のあれ、これらがシステム構築の邪魔をしてくるのだ。それでも、①塾で解く、②塾のテストに向けて家で勉強、③学校のワークで解くの3ステップは踏んでいて、それに加え学校の授業があるので、4回は同じ単元にふれているはずなのだが、なかなか力が定着しないのは、やはり思春期特有のあれのせいかもしれない。友達と遊んだり自分の趣味の時間を優先して家庭での学習が適当になると、2回しか学習していないことになる。それではなかなか力が定着しない。

 もし、ご家庭で協力いただけるなら、塾がない日の家庭学習の時間の確保をお願いしたい。何をやっているかの監視まではしなくとも、「そろそろ勉強始めたら?塾の課題とかテストとかないの?」と声をかけてもらえたら助かります。がしかし、ここでも思春期特有のあれが発動されると、もうそこで終了してください。思春期の彼らと口論するほどエネルギーを消費することはないと思うので。もしその作戦がうまくいったら、次は復習ノート作成をお願いしたい。卒業生の保護者の方に、学校のワークや家庭学習用のワークでできなかった問題のコピーを切り取ってノートに張ってくれる方がいた。その方は、「その作業の時間も学習時間にあててほしい。」ということでノートづくりをされていたのだが、だれかが自分のためだけにやってくれたことというのは、モチベーションを上げるのに十分な条件になる。ノートづくりのやり方が分からない生徒も多い。そういう場合にははじめだけノート作成を手伝ってあげれば、そのあとは自分でできるようになるかもしれない。中学生といえど、まだまだ必要としたときに見ていてほしい時期なのだ。もちろん、これらのことは、小学生の保護者の方も実践してもらえる。ゆくゆくは一人でできるようになることが目標だ。軌道に乗るまでは大人が横でサポートしてもいいかもしれない。

 義母に「一度はったシールももう一回丁寧にはがしてもとに戻すねんで。(何回も遊べるから。)」と言われ、「えーだるーっ、それならもう一セット同じの買うわ。」と思った派の私が言うのも何なので、強制ではありません。お義母さん、見てるーーーっ?最近保護者の方に「家で親ができることがありますか?」とご相談いただくこともあり、おたよりにしてみました。

教室長 松本飛鳥


鷹匠中マスター教室からのお知らせ

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・10/19(土) 13:00~16:40

・10/27(日) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

説明を読む、読まない?

 勉強ができる人とできない人の差になっているのが、「本を読んで内容を理解できるかどうか」ではないのかと最近よく感じています。読まずに解こうとするタイプの子は、数学の文章題などでは数字しか見ていないので、とりあえず適当に足したり引いたりします。国語では本文を読まずに傍線部とその周りだけを見て解こうとします。確かに簡単な問題であればそれで解けるかもしれませんが、すぐに限界が来てしまいます。もう少し読んだらいいのになぁと感じますね。

 また、勉強ができない子は、読めばすぐにわかることを質問してきます。そこで、そこに書いてある説明を読んでみた?と聞くと読んでいないと答えが返ってきます。そこで読ませてみるのですが、読むのにかなりの時間がかかります。そして何とか理解ができて先に進めることができました。

 確かに、自分で読むよりも聞いた方が早いよなと納得したのですが、その場で聞けない時はどうしているのでしょうか?説明を読むのでしょうか、それとも読まないで飛ばしてしまうのでしょうか。この積み重ねで成績は変わります。

 ここまで読んでみて私のことかなと感じた人は、今回の内容を意識して勉強をしてみてください。聞く前に一度読んでみる。それでもだめなら聞くしかありません。読んで、理解して、問題を自分で解決していける力を身に着けていくことはとても大切ですよ。

塾長 友田大介


長峰中マスター教室からのお知らせ

◆ 長峰中「2学期中間」テスト対策ウィークについて

日程|9/26(木)~10/3(木)

時間|平日 19:00~21:30

   土日 13:00~16:50

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・10/19(土) 13:00~16:40

・10/27(日) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

一般人にもできることがある

 最近日本のドラマの主役がテレビだった時代からインターネットのサブスクリプションサービスに移ったように感じる場面を多くなった気がします。いろいろな理由があるのでしょうが、消費者が自分の欲しいものを選択している姿からは資本主義を感じます。

 様々な作品がドラマ化されていますが、個人的に気になっているのは北方謙三の『水滸伝』の実写化です。ある程度歴史小説は一通り通ってきたつもりでしたが、何故かこの年になるまで北方作品に触れる機会が少なく、最近読み始めた自分としてはこの規模の物語を実写化するというスケールの大きさに驚きました。改めて資本主義の世界における資本力の強さというものを思い知らされました。

 北方謙三の水滸伝は『水滸伝』『楊令伝』『岳飛伝』の三部作で構成されます。もし歴史を知っている人なら水滸伝の結びにあの救国の英雄岳飛が出てくるだけでテンションが上がるのではないでしょうか。現在私は楊令伝の途中を読んでいます。非常に面白いので是非読んでほしいところではありますが、たぶん君たちが読んだら途中で登場人物を把握しきれなくなり諦めそうな気がします。

 楊令伝まで読んで個人的に感じていることは非常に練兵の描写が多いことです。大体英雄がたくさん出てくる物語はその個人が圧倒的に強く、その強さが戦いの勝利へと導いていくといった描写が多いと思います。例えば映画『ロードオブザリング』に出てくるレゴラスは何発撃っても弓矢が尽きることは無く全ての矢が相手に当たり戦場を飛び交う無数の矢や刃は決して彼に当たることはありません。このような無双の活躍が視聴者を興奮させています。水滸伝にも例えば豹子頭林冲や行者武松のような猛者はいますが、著者はむしろそれ以外にも目を向けているように感じます。108人の英雄が集まったところで腐敗した国家に敵わず、崇高な志を掲げながら政府軍の数に負けたのが水滸伝の物語なわけですから。

 私はここから英雄でない個人の生き方を感じ取りました。世間には優れた人がいます。逆立ちしても敵わないような天才です。そして悲しいことにたいていの人間は天才ではありません。しかしだからといってその天才に全て任せていけばうまくいくわけではありません。何者でもない私たちのような凡人にも生きる道はあります。志に惹かれて集まってきた凡人たちを英雄は迎え入れ鍛え上げ共に戦う同志に育てました。英雄たちの活躍する姿の横には共に戦う大勢のその他の人々がいます。今読んでいる物語がどうなっていくのか、歴史の流れを考えるとバッドエンド確定ですが、楽しみに読んでいきたいと思います。そしてまだ何者にもなっていない皆さんも梁山泊に集った民衆のように私が練兵してあげますよ。

教室長 瓜生翔太


王子公園教室からのお知らせ

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・10/19(土) 13:00~16:40

・10/27(日) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

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