インフィニティだより Vol.254|2024年9月

Contents

■ 授業スケジュール(2024年9月度)

■ 教えて!友田先生!「志望校を決める時に気を付けること」

■ 六甲本部教室「手書きvsデジタル」

■ 鷹匠中マスター教室「夏の終わり」

■ 長峰中マスター教室「せっかく勉強したんだから残そうよ!」

■ 王子公園教室「一般的法則を身に着ける」

1休校日
29月度平常授業スタート
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7休校日
土曜特訓
8休校日
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14休校日
土曜特訓
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21休校日
22休校日
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26長峰中テスト対策ウィーク 〜10/3(木)
279月度平常授業終了
28休校日
29休校日
3010月度平常授業スタート

2024年度(2024年4月〜2025年3月)の年間スケジュールはこちらからご確認いただけます。

志望校を決める時に気を付けること

 夏休みが終わると、中学3年生にとって一番大切な2学期がやってきます!2学期は高校入試で重視される内申点が決まり、三者面談で受験校の決定がされるのですが、未だに志望校がはっきり決まっていないという人もいると思います。

 まだ志望校がはっきりと決まっていないという人は、オープンハイスクールに参加して、いくつか行きたい高校を見つけていてください。もちろん公立高校だけではなく、私立高校のオープンハイスクールにも参加して公立高校との違いを体感しておくとより自分に合った高校選びができるようになります。

 みなさんはどうやって志望校を決めていますか?とにかく偏差値の高い高校に行きたい!、制服がかわいい高校に行きたい!といったようにいろいろな理由があると思いますが、なんとなくこの高校で決めるのではなく、自分の将来のことをしっかりと考えて決めてください。

・大学に進学するのかどうか
・国公立大学・私立大学のどちらを目指すのか
・高校の成績で上位に入り、指定校推薦で大学に行きたいのか
・私立大学の関関同立などの上位校に行きたいのか

 例えば、指定校推薦を利用して関関同立に入りたいのであれば、葺合高校であれば高校1年生から高校3年生1学期までの評定平均が4.3以上はなければ取れません。このように、高校に入ってからの学校の成績で上位をキープできれば、面接だけで大学入試に合格できるのですが、これが簡単ではありません。

 高校は中学校と違って、同じ学力の生徒が集まっているので、少し気を抜いただけですぐに成績が下がってしまいます。中学の時は国・社・数・理・英の5教科を勉強すればよかったのが、高校になると数学なら「数学Ⅰ」と「数学A」に、国語なら「現代文」と「古典」といった風に大体の教科が2つに分かれるため、中学の倍の量の勉強をしなくてはならなくなります。さらに、科目が増えるだけではなく、授業スピードが早いためテスト範囲も広くなります。この傾向は成績上位校になればなるほど強くなります。ですから、国公立大学を志望する人は、成績上位校に入った方がいいのですが、指定校推薦入試を考えている人は、志望校をよく考える必要があります。

 志望校選びは、高校3年間をどのように過ごすかが決まるとても大切なものです。実際に高校に行って、よく見て、話を聞き、本当に自分に合っているかを考えてみてください。何となくではなく、行きたいと思える高校に出会えることを願っています。

手書きvsデジタル

 今年の夏は酷暑でした。お盆休みに入る前、生徒達に「お休みはどっかに行くの?」と聞いてみると親戚の家へ帰省したり、特に何も予定がなかったりで様々でした。

 そんな私も今年は特に何も予定がなかった人間のひとりなのですが、「せっかくの長い休みに何もしないのもなぁ」と思い、今一度、英単語を学び直してみようと「ターゲット 1900」を購入しました。

 面白いのが、私の学生時代と違って、「ターゲットの友」という学習アプリがダウンロードできること。チャプターごとに単語クイズがあって、正解数ごとにA、B、Sなどとランクがつく。全問正解するとSランクがついて、これが増えていくのが楽しい。

 言うまでもなく、タブレット学習を導入する学校が多くなってきました。高校生になるとほぼ全員タブレットを持ってるんじゃないかと思うくらい、皆タブレットを持っている。その上、中学校でも課題ワークをタブレットで提出する機会も今年度になって増えたように思います。

 さて、結局、紙で勉強するのとデジタルで勉強するのはどちらが効率が良いの?という話になってきます。色々調べてみると、紙で勉強する方が記憶の定着率は良い、という研究結果が多く見受けられました。手で物を書く、という運動が脳を活発化させるからです。経験談ですが、特に暗記物などはとにかく紙書いて覚えた方が記憶の定着率は良いでしょう。それに教科書を参考するにしても、全体的に情報を捉えるのはタブレットより本の方が向いています。

 とはいえ、様々な学習アプリが出ていたり、わからないところを画像や動画ですぐ検索できるといったメリットがデジタル学習にはあります。通学時間などのスキマ時間にササっと復習できるのもデジタル学習のメリットです。 

 様々なメリットがあるにしろ、個人的には少なくとも中学生までは手書きで勉強して欲しいと思います。タブレットやスマホが手元にあると、どうしてもSNSや動画サイトの誘惑があるからです。基本的な自分の勉強スタイルが身についてから、紙とタブレットの両刀使いにシフトすればいいと思います。

 手書きか、タブレットかという研究はまだまだ発展途上です。どちらか良いか一つに決めるのは時期尚早だと思います。どちらもやってみて両方のメリットを考慮しながら、自分なりの学習法を見つけるのが理想ですよね。

司馬隆行


六甲本部教室からのお知らせ

◆ 9月度平常授業について

・9/2(月)~9/27(金)

・9/30(月)〜は、10月度平常授業がスタートします。

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・9/7(土) 13:00~16:40

・9/14(土) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

夏の終わり

 夏休みが終わる頃になると毎年思い出す。
 「飛鳥、さっき学校の先生から電話あったぞ。」
 祖母が言う。

 私の通っていた高校は進学校(最近の言葉を借りると自称進学校)で、朝補習、放課後補習、夏休みの間も補習の授業があった。夏休みもお盆の間くらいしか、学校の授業のない日は無かったんじゃないかなと思う。それでも夏休みの課題は大量に出た。文武両道を良しとする学校で(自称進学校あるある)、部活も参加するのが当たり前。私はバレー部に所属した。部活の休みは年に10日あったかなかったか。言っとくが強豪校ではない。

 高二の夏。部活では先輩が引退し、自分たちの代に。同学年の仲間は3人。私は副キャプテン。ポジションを変更され(セッターは性格的に向いていないと言われる。確かに。)、1番力を入れて部活に参加していた時期。

 高二の二学期始業式。課題が終わらなかった。朝までやったけど、8/30、31の2日ほど頑張った所で終わる課題の量では無かった。好きではなかった古典と英語の課題が残った。担任からは提出してから帰るようにと話があったが、無視して部活に直行した。人生で初めて課題を提出しなかった。後ろめたさもあるが、自分が行かななきゃ。チームをひっぱらないと。そんな思いで部活を優先した。とてもハードな練習を終え帰路につく。片道1時間。家でやっとゆっくりできると思っていたその瞬間に祖母の言葉。

 高校に電話をし用件を聞く。
 「英語の課題が提出できていません。今すぐ学校に戻りなさい。」
 戻りなさい、戻りなさい、戻りなさい、戻りなさい、、、
 松尾先生(30代女性教師)の声が脳の中でリフレイン。

 すぐさま母が車で学校まで送ってくれた。学校に戻って職員室に入る。学年の先生方が何人か残っていて迎えてくださった。うちのクラスで課題を提出しなかったのはたった3人。そのうち女子は私だけ。英語の担当の先生の目の前に座り、数学科の先生の横で茶々入れられながら、課題を済ませる。1時間ほどかかっただろうか。帰りは校舎の中が暗くなっていた。黒田くん、私、星くんの順で終わったと思う。特に仲が良かったわけではないが、彼らのことは覚えている。数学科の中野先生なんて、やることないのに帰らずにずっと横でヤイノヤイノ言っていた。当時は「邪魔するんなら、半分手伝ってよ。」なんて思っていたけど、私たちの課題が終わるのを待っていてくれたんだと思う。私はこの時のことを忘れない。忘れられない。

 登場する大人の優しさには大人になってから気づいた。

 私は課題をやりたくなかったんだと思う。部活を理由に“やらない“を選択してしまった。誰が悪いかと言えば私だ。そんな悪い子、放っておけばよいのだ。成績を下げたらいい。わざわざ電話をかけて、職員室に席を用意し、最後まで課題が終わったかをチェックして。職員室に誰もいなくて静かだと心細いだろうとわざわざ残って横に付いてくれて。「なんでお母さんが、あんたのやってない課題のために往復2時間車を出さなきゃいけないのよ!」と無視してもよかったのだ。

 私はこの日から真面目に勉強に取り組むようになった。

 と書きたいがそうではない。私が真摯に勉強に向き合ったのはもう少し後になる。だけど、この日があったから、やりたくないことがある子には助けを出したらいいと知っている。言い方ややり方は少し過激かもしれないけど、私なりの寄り添い方で手助けをしたらいい。決してその瞬間に子どもたちが変わらなくてもいい。少しでも前に進ませてあげられたらいい。いつか子どもたちが大人になったときに、こんなこともあったなぁ、松本先生元気かな?と思い出してくれたら最高だな。

 なんてことを思いながら、提出期限ギリギリにこの原稿を仕上げている。(いや、少し時間を過ぎている、、)

教室長 松本飛鳥


鷹匠中マスター教室からのお知らせ

◆ 中学生

 10/3(木)、10/17(木)、10/24(木)に中間テストではなく達成度確認考査が実施されます。どのような形で実施されるのかわかり次第、テスト対策の有無についてご連絡致します。

◆ 中学3年生

・高校受験「土日特訓」開講日 
 9/7(土) 13:00~16:40
 9/14(土) 13:00~16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

◆ 小学5年生、小学6年生

“ふたば“(小学生定期テストの結果)を8/30(金)までにお渡ししております。保護者コメント欄は印鑑でも構いません。ご確認後直ぐに教室に持たせてください。よろしくお願いします。

せっかく勉強したんだから残そうよ!

 勉強で一番大切なことは、身に付けることです。

 これは当たり前のことでみなさんも十分わかっていることだと思いますが、なかなか実践できていないのではありませんか?

 勉強したはずなのに身についていない状況になってしまう原因は、一通り勉強してできるようになったと勘違いし、もう一度同じことを勉強するのは時間の無駄に感じてしまうからです。特に勉強が嫌いな人は、この罠に引っ掛かってしまいます。

 あともう少し頑張れば身につくのに、なんとなくわかったっていうところで勉強をやめてしまって結局全部リセットされてしまう。もう一度一から勉強しなおして、ようやく実につくというところで踏ん張り切れずにまたリセットされてしまう。何回も同じところを勉強をしているはずなのに身につかずに、学校は次の単元に進んでしまってもうこれ以上は時間がないので先に進むしかなくなる、、、。

 「それ、私だ!」と思った人は、勉強の基本である予習・復習を思い出してください。予習、学校の授業、復習で3回勉強していることになりませんか?それに加えて、テスト前に勉強すれば4回も学習したことになりますよね。何をやればいいのかわからないのであれば、予習と復習に力を入れてみてください。きっと今までよりも理解が深まることが実感できるはずです。

 予習と復習をやってみようと思った人は、次のことを注意してやってみてください。

・予習 どこがわからないのかをはっきりさせておこう!
    ※授業のすべてを覚える必要がなくなります。
・授業 わからないところに集中して話を聞こう!
・復習 新しく学んだことは何かを確認しよう!

塾長 友田大介


長峰中マスター教室からのお知らせ

◆ 9月度平常授業について

・9/2(月)~9/27(金)

・9/30(月)〜は、10月度平常授業がスタートします。

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・9/7(土) 13:00~16:40

・9/14(土) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

◆ 長峰中2学期中間テスト対策ウィーク

・9/26(木)~10/3(木)

一般的法則を身に着ける

 第一次世界大戦後、敗戦国のドイツ帝国最後の皇帝ヴィルヘルム2世がオランダで亡命生活をおくっていた時に中国の兵法書『孫子』を読んで「この本をもっと早く読んでいれば戦争に負けることは無かった」と言ったとされています。最後まで劣勢を認めようとせず亡命後も復位を目指し続けていた彼の発言なので負け惜しみかもしれませんが、そう思わせるだけの説得力が孫子にはあります。現代でも本屋のビジネス書のコーナーに孫子を紹介するものがあることからそのことがわかるのではないでしょうか。

 兵法書なので、例えば包囲する際は相手を完全に包囲すると逃げ場をなくした相手は全力で抗ってきて例え勝ったとしても味方の損害は大きい、なのであえて一方向だけ空けて包囲し、耐えきれなくってそこから逃げようとしたところを攻撃すれば簡単に倒せる、といった戦術の話もありますが孫子がそれよりも多く割いているのは戦争に勝つために何が必要かの部分です。さらにそれらは具体的な言葉ではなく一般的な言葉で表現されています。戦争に勝つためのものでありながらあらゆることに応用が利く目的を達成するための一般的法則が孫子の魅力です。

 この一般的法則を身に着けることが勉強の目的でもあります。目の前の問題を解けるようになることは大事です。ですがその問題が解けた事実よりもその問題を解く方法を覚える方が大切です。正解するだけならわかっていなくても適当に描いた答えが合っていることだってありますよね。でもそれに何の意味もないことはなんとなくわかると思います。まず全く同じ問題が出ることは殆どありません。正解を出せたのなら丸を付けて終わりではなくどの手順でやったから正解したのかを確認し、不正解だったならば赤で答えを書いて終わりではなく自分がどうやってその答えを出したのか、その過程のどこに誤りがあったのかを洗い出す。これが出来るようになったら勉強の一般的法則、要するに勉強のやり方を身に着けることができます。

教室長 瓜生翔太


王子公園教室からのお知らせ

◆ 上野中2学期中間テスト対策ウィーク

・9/24(火)~10/1(火)
受験生はこのテストで合否が左右されるといっても過言ではありません。後悔だけはしないように。1学期のテストで満足できない点数だった生徒はここから挽回を始めましょう。

◆ 高校受験「土日特訓」開講日

・9/7(土) 13:00~16:40

・9/14(土) 13:00〜16:40

※お申し込みがまだの方は、こちらから詳細をご確認の上、お申し込みをお願いいたします。

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