インフィニティだより Vol.252|2024年7月

Contents

■ 授業スケジュール(2024年7月度)

■ 教えて!友田先生!「夏休みに勉強の体力を身に付けよう!」

■ 六甲本部教室「努力できる脳かできない脳か」

■ 鷹匠中マスター教室「マイブームは何ですか?」

■ 長峰中マスター教室「夏休みの間に苦手分野の克服をしておこう!」

■ 王子公園教室「知っている国の知らなかった側面」

17月度平常授業スタート
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22夏期講習
23夏期講習
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30夏期講習

2024年度(2024年4月〜2025年3月)の年間スケジュールはこちらからご確認いただけます。

夏休みに勉強の体力を身に付けよう!

 中学3年生のみなさん、ついに受験の天王山と言われる夏休みがやってきましたね。この夏休みの1ヶ月間でどれだけ勉強できたかが、2学期の成績だけではなく、志望校合格を大きく左右すると言っても過言ではありません。人生で一番勉強したと言えるくらい頑張ってもらいたいところですね。

 しかし、今まで部活等でなかなかまとまった時間が取れなくて、あまり勉強してこなかったという人は、勉強の体力が身についていないので、初めは長時間の勉強を辛く感じるかもしれません。そのような人は、夏休みの目標に、長時間の勉強でもへこたれない勉強の体力作りを付け加えてください!長時間の勉強に慣れているかどうかで、2学期以降の成績が大きく変わってきます!

 2学期は高校受験で重視される内申点が決定される大事な学期ですが、体育大会に文化祭や音楽コンクールといった行事ごとが多く、学校の授業がその準備に追われてしまい、のんびり授業を進めるというわけにはいきません。そのため、学校の授業の進むペースが早くなり、学習内容がしっかりと定着する前にどんどん先に進んでしまう、そして大量のワーク提出を求められるということもよくあることです。

 一気に成績を上げたい2学期ですが、このような状態に陥ってしまうと授業の予習復習や学校のワークをやるのに時間がとられてしまい、あまり自分の勉強ができないということになってしまいます。だから2学期は今まで以上に日頃の勉強量を増やす必要があります。学校から帰ったらゆっくりしたいし、スマホも触りたい、アニメも見たいし、マンガも読みたいという気持ちもわかりますが、それでは成績は変わりません。他の人よりも多くの時間を作り出して勉強をするからこそ成績が上がるのです。

 そのためにも、夏休みの間に長時間の勉強に慣れておいてください。夏休みの間は、毎日最低でも8時間は勉強しましょう。そうすれば2学期になって学校が始まると今までよりも自分の勉強の時間が取れないことに焦りが出てくるだけではなく、学校から帰ってきてからの勉強時間が短く感じられるようになります。そうなると自然と勉強時間も増えて、2学期を乗り越えられるようになります。

 夏休みの間に、勉強の体力を身につけることを目標にして頑張ってくださいね!

努力できる脳かできない脳か

 アメリカ テネシー州ヴァンダービルド大学の研究チームがこんな実験を行いました。

・被験者に利き手ではないの方の手で、21秒間でボタンを小指で100回押す
・被験者にはあらかじめ「これをやったら1ドル渡す」と告げた
・そのタスクを行う被験者の脳をスキャンした
・実験は苦痛を伴うため、やり切る被験者とそうでない者に別れ、脳の違いに大きな変化があることがわかった

 研究チームによると努力できる脳か、できない脳かの決め手は脳の「左線条体」、「前頭前皮質腹内側部」「島皮質」の働きの違いであることがわかりました。「左線条体」、「前頭前皮質腹内側部」は快楽を感じるところ。「島皮質」は損得勘定を計算するところです。

 最後までやりきった人は「左線条体」、「前頭前皮質腹内側部」が活発に働き、「島皮質」は不活発でした。
=「1ドル」という報酬をちらつかせることで、脳内の快楽が努力の推進力となっている。

 途中で諦めた人は「島皮質」が活発で、「左線条体」、「前頭前皮質腹内側部」が働かなかった。
=報酬より損得を考えてしまい、「こんな努力しても無駄」「割に合わないとブレーキをかけてしまう」。 

 結論として、「努力できる人」は報酬や成果を感じる脳の機能が高く、損得を勘定する機能が鈍い人。「努力できない人」は報酬や成果を感じる機能が低く、冷静に損得を計算できる人です。

 自分はどちらかというと後者かな、と思います。自分ならこの実験に参加はしません。小指を100回を動かすことはたわいもありませんが、実験に参加する労力と時間を考えると1ドルは安すぎると考えてしまいます。でも、自分が「努力できない人」とは思いません。

 「努力できない」と言われるとショックだと思いますが、先のことを見据えて、損得勘定の計算ができるのも一つの才能だと思います。

 生きているとやっぱり、どうしてもやりたくないことでも頑張らないといけない場面が出てきます。好きなことを努力するのは楽しいですが、あまり好きじゃないことは少し億劫です。

 ここで言う「努力できる人」はいいのですが、「努力できない人」はその人なりに「これだったら頑張れる」ご褒美を作ればいいと思います。

 何かしら努力しないといけない場面は色々出てきますが、努力の形は様々です。「好きだから頑張れる」でも、「〜〜もらえるから頑張れる」でも。
 
 自分の性格を知って、頑張れる理由を見つけたら行動を起こすにきっかけになりそうですよね。まずは自分を知ることからではないでしょうか。

司馬隆行


六甲本部教室からのお知らせ

◆ 夏期講習

・開講期間:7/22(月)~8/23(金)
・上記期間中は、平常授業がございません。
・お盆休み:8/10(土)~8/18(日)は休講です。

夏期講習の詳細については、別途LINEにて、ご連絡いたします。

マイブームは何ですか?

 幼稚園の行事でバディ(年長と年中と年少で助け合うために班わけされたようなもの)の保護者の方たちと自己紹介をした時の話。

①幼稚園何年目か

②なぜこの幼稚園を選んだか

③マイブーム

④この1年間に期待すること

 これを紙に記入し、その紙を見せながら軽く自己紹介をするという。

①初めて

②なんで選んだかって?お姑さんが強くおしたからだよ!とか書けないし。(私としては、どんな環境でも娘が楽しみながら成長できるならよい。くらいで、給食にこだわってるとか、遊びの時間に目的を持たせてるとか、先生の数が多いとか、先生の年齢層の幅が広いとか、通園バスがない方がいいとか、、、初めての子育てで、そもそもそういうことを考えなければならなかったことに気づいてもいなかったわけで、、)とりあえず、アットホーム推しで行こうと「温かさ」と記入。

③いや、これ、なくない?ある?え、何?推し活中断してるよ。バンドのライブも行けないし、セレッソ大阪の試合だって昔みたいに全部は見れない。むしろ、子育てがマイブームなのでは?段取りを頭で組みたてて家事とか?否、勉強を教えることか?いや、それ書けないよー泣。苦肉の策で、「雑草」と記入。通園ルートで娘と雑草の名前を調べて覚えて挨拶するというルーティンを書くことに。

④期待?期待すること?楽しんでくれたらいいのよ。普通に娘のペースで。そう思って「何事もなく」と記入。

 回答するのが難しかったが、そういう時こそさっさと書き終わらせる。そしてトイレに。トイレから戻っても他の保護者の方は記入中。そうだよねー悩むよねー難しいもん。と思って時間を待つ。いざ自己紹介タイムへ。

 みんな具体的に書いている。しかもイラストつきで字もとても丁寧に。

 自己紹介タイムが終了した時に先生方に「では、本日記入してもらった用紙は回収させてもらって、後日連絡メールでお送りします。」と。え!?!?え!?!?これクラス全体に晒されるの!!えーーーーっ!時すでに遅し。

 後日配信されたお便りに、細かく丁寧に書いた用紙の中に、でかでかと「雑草」と書いてある用紙が悪目立ちしておりましたとさ。

 マイブームはあった方がいい。数年前私の母は認知症だと診断された。もともと人付き合いの下手な人だが、コロナ禍で人と会うことも少なくなり、家でボーッとすることが多くなったのだろう。症状が進んだ。母の趣味って何だったっけ?これだと言えるものが思い出せない。家事と育児に全力で、育児が終了してから何に力を注いだらいいのか分からなくなっていたのかもしれない。実は、母の姉2人も認知症だった。そして最近知ったのだが、母方の曾祖母も認知症だったそうだ。はっきりと分かっていないが、私もその遺伝的要因を持ち合わせているかもしれない。そう思った時に、自分の“沼”れるものを持っておくと、症状を遅らせたり和らげたりできるのではないかと考えている。趣味か。お金がかからない方がいいかな?外に出る方がいいかな?年をとっても続けられる方がいいかな?そんなことを考えながら、趣味って頭使って探すものなのか?と笑えてきた。

 ちなみに、テスト対策の交換日記で、中学生にマイブームは?と聞いてみた。「映画」「部活」「音楽」「ゲーム」「お菓子作り」「野球カードを買う」「ポイフル全色一気食い」など。一時のものかもしれないし、今後もずっと続けられるものかもしれない。勉強や部活に友だちと遊ぶ以外にも自分の好きなことをする時間を確保できるよう、心にゆとりを持ってほしいなと思う。

教室長 松本飛鳥


鷹匠中マスター教室からのお知らせ

◆ 夏期講習

・開講期間:7/22(月)~8/23(金)
・上記期間中は、平常授業がございません。
・お盆休み:8/10(土)~8/18(日)は休講です。

夏期講習の詳細については、別途LINEにて、ご連絡いたします。

◆ インフィニティ小学生定期テスト

対象:小学5、6年生
実施期間:7/15(月)~7/19(金)
1学期の学習内容を範囲とした定期テストを実施します。
範囲表と対策プリントを7月上旬に配布予定です。まずは対策プリントをしっかりと学習しましょう。

夏休みの間に苦手分野の克服をしておこう!

 7月はみなさんが楽しみにしている夏休みがやってきますね!

 長期間のお休みなので、たくさん遊びたいなと思っている人もいるかもしれませんがそうはいきません!

 夏休みの宿題さえやっておけばそれでいいのでしょうか?そんなわけはありません!

 みなさんに夏休みの間にやってもらいたいことは、「苦手分野の克服」です!

 先生はよくこのようなことをみなさんから聞いています。

「最近の学校の内容はわかるようになってきたけど、前学年の内容がいまいちわからない!」
「小学校の割合や速さが全く分からないから文章題は無理!」
「私は暗記が苦手だから社会とかいややわ!」

 こんな話を聞くと、自分の弱点がどこかはっきりわかってるのならやればいいのに!と思わずにはいられません。

 夏休みにじっくりと取り組んでみてはどうでしょうか?

 夏休みの間に何をできるようにしたいのか、いつまでに宿題を終わらせたいのか、そのために今日何をするのか、このような目的意識がなければ、夏休みが終わった時に成長が感じられないはずです。せっかくの長期のお休みなのですから、しっかりと計画を立ててみましょう!

塾長 友田大介


長峰中マスター教室からのお知らせ

◆ 夏期講習

・開講期間:7/22(月)~8/23(金)
・上記期間中は、平常授業がございません。
・お盆休み:8/10(土)~8/18(日)は休講です。

夏期講習の詳細については、別途LINEにて、ご連絡いたします。

知っている国の知らなかった側面

 アイルランドという国を知っていますか。もちろん名前は聞いたことがあるでしょう。でもどのような国かを説明できるとかというと教科書で詳しい説明が載ってない以上なかなか難しいのではないでしょうか。

 私は社会が専門なのでそれなりに知識を持っているため多少は語れると思います。古代ローマとの争いに負けたケルト人がアイルランド島に逃げこみ、その結果元々住んでいた別のケルト人たちと合流してギリシアローマに源流を持つヨーロッパの文化とは一線を画した独自の文化を持つこと、古代末に聖パトリキウスがキリスト教を伝えカトリック信者が多いこと、といった風に歴史の知識から語ることができますがこの次に続けることを考えると1000年近く時代が飛び、しかもイギリスとの関係ばかりになってしまいます。長い歴史と独自の文化を持つ国でありながらどうしても古代のローマや近世以降のイギリスのような当時の覇権国家中心で物事を考えてしまうのはその国のことを知っているようで結局何も知らないことの裏返しなのかもしれません。

 最近「アイルランドがヨーロッパの文明を守った」と語る本を読みました。最初は古代ギリシアローマ以外のケルト人の文化が現代に与えた影響のことかと思いましたがその予想はいい意味で裏切られ今まで全く知らなかったアイルランドの一面を知ることができました。古代ギリシアローマ文化は非常に高度なものでしたが、5世紀に起きたゲルマン民族の大移動によるローマ帝国滅亡でその遺産は悉く破壊され失われ、それがビザンツ帝国の滅亡や十字軍遠征で再びヨーロッパに持ち込まれた結果古代ギリシアローマの文化を研究し復興させる古典文化復興運動、所謂ルネサンスが始まりました。現在我々がヨーロッパ文明とみなすものは大体ルネサンスに由来するので今までずっとこのようなストーリーを信じて生きていました。

 しかしこの本によると、ゲルマン民族の大移動とローマ帝国の崩壊による混乱であらゆるものが失われる中で古代の貴重な書物が大量にアイルランドに持ち込まれ、そこでアイルランド人たちがそれらを書き写し、混乱が落ち着くとそこで生産された貴重な書物たちを携えたアイルランド人がヨーロッパ各地に出向きそれらをもたらすことで文明の灯をつなげたそうです。もしかすると私が大学時代にローマ帝国について研究できたのも彼らのおかげかもしれません。私はこの年になるまでこの事実を全く知りませんでした。考えてみたらルネサンスより400年ほど前に起きたカロリングルネサンスという本家ルネサンスの先駆けのようなものの中心人物は後のルネサンス発祥の地イタリアではなく当時辺境のイギリス出身の人でした。文明保存の中心がアイルランドだったことを考えると当然だったのかもしれません。考えてみると色々と辻褄があうものです。

 皆さんに伝えたいのは知的好奇心をもっていればこのような嬉しい出会いがあるよということです。今までずっとこれが正しいものだと信じていたものが軽い気持ちで読んだ書物から得た知識で訂正され、新たな知見を得ました。これはとても楽しいものです。何事も思い込みはいけません。「これはこういうものなのだ」と決めつけてしまうことは視野を狭くし人生から楽しみを奪います。何か新しいものを知りたい、新しいことをやりたい、そういった願望が自分を成長させてくれますし、今回私がアイルランドに対してそうだったように既存のものの新たな側面が見えてきて面白いかもしれませんよ。

教室長 瓜生翔太


王子公園教室からのお知らせ

◆ 夏期講習

・開講期間:7/22(月)~8/23(金)
・上記期間中は、平常授業がございません。
・お盆休み:8/10(土)~8/18(日)は休講です。

夏期講習の詳細については、別途LINEにて、ご連絡いたします。

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